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2004年06月16日

2004.6月議会 議案質疑を行いました

 2004年6月定例会では、執行部、つまり行政側からの提出議案が20ありました。 そのすべてをここでは紹介いたしませんが、たとえば、
 ①資源ごみの持ち去りが増えているために、資源ごみの所有権が所沢市にあることを改めて確認するための条例改正(所沢市廃棄部の減量および適正処理に関する条例の一部を改正する条例制定)や、 ②広報ところざわの発行期間と配布方法の変更に伴う、財政事情の作成と公表の方法を変える条例(所沢市財政事情の作成および公表に関する条例制定について)
 などの改正案が提出されました。  私は、この2つの議案について議案質疑を行いました。
 まず、①についてですが、基本的な趣旨には賛成なのですが、なんでも条例化で解決では問題ですので、本当に条例化が必要なのか、条例をつくって本当に問題は解決するのか、という視点で質問を行いました。
 ○所沢市における資源ごみ持ち去りに関する被害実態を、把握されているのか? ○現実に、所沢市においても持ち去り被害は増えているのか、どれだけの件数があるのか? ○持ち去りによる被害額はどの程度か?
 これについては、正確には把握していないそうですが、月に10件程度の通報があること、概ね 800トン程度の被害があるのでは、との回答でした。
 ○他の自治体では、条例化を伴わない持ち去り防止策を実施してうまくいっているということもある   ようだ。条例化ではなく、政策や要綱による対応は検討しなかったのか?なぜ条例化なのか? ○また、条例化したとして、罰則規定がない以上、持ち去りが減るのか? これについては、やはり要綱では不十分であるとのことでした。基本的には、この条例では罰則は設けないが、基本的には持ち去りについては、刑法の窃盗罪として対応するとのことでした。
 ○持ち去りの事実を証明するためにはどのような方法を考えているのか? これについては、市民の目を光らしてもらう、という回答でした。 
 続いて、②についてですが、②は、これまでの条例の部分修正ではなく全面改正ということでした。 ちなみに、地方自治法(第243条の3 第1項)では、年に2回、財政事情を作成し公表することが義務付けられています。私としては、この条例の趣旨がよく飲み込めなかったため、しつこく質疑を行いました。
 ここで、問題にしたのは、4条です。
 第4条 財政事情の公表は、所沢市公告式条例第2条第2項に規定する掲示場に掲示して行う。 2 財政事情は、前項に定める方法によるほか、広報その他市長が適当と認める方法により、その要旨を速やかに公表するものとする。
 ○条例の第4条が、改正前には財政事情の公表は、広報とされていたのが、改正後には、掲示板となっている。公表の方法が、より人目につきにくい方法に変えられているというのはこの条例の本来の趣旨からしておかしいのではないか?
 つまり、公表の方法が、よく役所の前にあるガラスケース入りの掲示板で原則行うということなのです。これでは、情報公開の流れに逆行しているのではないかと思ったのです。
 ○第4条の2項では広報その他市長が適当と認める方法となっているが、公表の方法において、改正前にはなかった市長の裁量権が認められている。特に問題なのが、広報することについても市長の裁量権を認める形となっている点である。この4条の規定では、運用によっては財政事情の公表を掲示板による公告のみに限定する可能性を秘めているのではないか?
 条文を普通の日本語の感覚でよむと、そうとらざるを得なかったのです。 この質問についてのやりとりは、この時点では結局双方の意思疎通がうまく図れずに、まったく納得のいく回答が得られませんでした。そのため、修正案の提案も考えたのですが、後で、担当者とよくよく話しあった結果、納得する答えが得られました。また、別の問題点も浮き彫りになりました。 ②について、この2つの議案の採決が6月25日に行われるので、私は、賛成討論に立とうとおもっていますので、そのときにまた、ご報告します。

2004年06月15日

一般質問の通告と議事説明(その2)

 続いて、若松小学校を見学に行きました。少子化の影響で、若松小学校にも余裕教室(空き教室のことですが、空き教室と言うといけないそうです)があり、その一部を、地元から要望の強かった、高齢者の集会施設として活用するという計画が進んでいます。
 計画では、集会施設として活用する部分と学校部分を区画するシャッターを取り付けることになっています。しかし、小手指小学校の事故などにも見られるように、シャッターの設置には慎重な配慮が求められます。ですので、平面図だけではわからないので、具体的にどのように取りつけるかの現況を確認に行きました。
 その後、市役所に戻って市長提案議案について、各部門から説明を受けました。この説明の際に、疑問に思っている点を問いただします。14日の議会でも議案についての質疑はできるのですが、質問は3回に制限されているので、なるべくこの説明で問題点を絞り込みます。
 また、説明だけでなく、こちらからも普段疑問に思っている点について、提案の関連という形で、あるいは一般質問の参考としてということで、質問します。
 一通りの説明を受けて、私は、2つの議案について質疑を行うことを決めました。質疑の内容と結果については、また後ほど。 

2004年06月13日

一般質問の通告と議事説明(その1)

 議会6月定例会、第2日目に入りました。  この日は、議案調査日ということになっています。議会は休会ということになります。しかし、実際は濃密な一日でした。
 午前中は17日に行う、私、くわけんの一般質問を事務局に提出いたしました。 あまり細かく書くと、その後の変更が難しいので、おおまかな内容を提出しました。その内容についてもお伝えしたいのですが、当日のお楽しみということで。
 一般質問通告書を、11時30分頃に事務局に提出しました。この提出内容を元に、17日まで、担当部局とのやりとりが続きます。事前通告についての是非はありますが、やはり、担当の方にも正確な答弁をしていただきたいので、事前やりとりは必要でしょう。 また、質問内容の前提がこちらの誤解だったりする場合もありますので、そういう点でもやはり一定のやりとりは必要でしょう。
 議案調査というのは、要するに、行政部門が提出してきた議案について、その内容を担当各部局から説明してもらうことが中心になります。 午後2時からの説明の前に、実際に現場を見ておこうということで、議案に関係する現場に行って来ました。
 今回行政から提出された議案は、19議案。諮問が1諮問です。 大まかに分けると、補正予算、条例制定と改正、市道路線認定です。
 まず訪問したのが、議案とは関係ないのですが、シャッターの事故で児童が一時意識不明になった事件が起こった、小手指小学校です。やはり現地を見るというのは重要で、文章の説明だけではなかなかわかりません。ちなみに、今回の事故については、その概要について、早速、議員に報告がありました。 事故を起こしたシャッターは一旦降りると、なかなか上げることが難しい構造になっていました。 シャッターを止めるためには、天井部分についているレバーを引かなくてはならないのですが、とても子どもでは無理です。 また、上げるためには、ネジを回して天井のパネルを開ける必要があるそうです。  まだまだ、事故の概要は掴めていないようです。ただ、ある教育関係者によるとやはりこういった事故は多いようで、降りてくるシャッターをくぐって遊ぶうちにランドセルが引っかかって抜けなくなるという事件は以前にもあったそうです。
以下 続く  

2004年06月11日

定例会始まる

 10日から、本年度第2回の定例会がはじまりました。 昨日は、何日間会議を開くかをまず決め、市からの提出議案が説明されました。 また、人事の決定の報告が行われました。また、議長・副議長の選挙も行われました。議長選挙といっても、あくまでも議員相互のなかからの互選ですので、特段に立候補者を決めてその方に投票するという形ではありません。 ですから、私がくわはた健也と書けば、一票入るのです。残念ながら、私自身を含めて、だれも私に投票してくれませんでしたが。
 ただ、当然議長を狙う方々は、その意思を事前に表明されるということはあります。特に、今回は、前議長の越坂部さんが、議長としての政策をビラにして配布しました。
 こういうことは珍しいことのようです。特に、議会改革に力を入れるということと、他の候補者と目された方々は、議長になってからの方針をあらかじめ表明するということもなかったので、私としては期待していたのです。 しかし、急遽昨日の朝になって、越坂部さんの所属する、市民会派せいしんの高橋さんが来て、越坂部さんは立候補しないことになったと言うのです。  結局、議長には有効投票数36票中、20票を獲得して、公明党の岩城さんが就任されました。共産党の荒川さんが7票、越坂部さんは4票、仲村清功さんが1票、白票が4票でした。 岩城さんとは、私も政治倫理の規定に関する委員会でご一緒しています。 誠実で公平な人物ですので、非常に安心感があります。岩城さんも議長就任あいさつで、議会改革に言及されたので、岩城さんにリーダーシップを発揮してもらい、是非とも議会改革に取り組んでいただきたいと思っております。
 6月25日まで議会は開かれます。ちなみに私は、6月17日から始まる一般質問の初日に、2番目に登壇します。