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佐々木毅先生の講義とくわけん質疑

1月31日、(財)松下政経塾政経研究所がOB向けに開設している政経セミナーに参加しました。講師は、政治学がご専門の東京大学教授で、この3月まで東京大学学長(東大は総長かな)の佐々木毅先生です。
佐々木先生は、国政選挙小選挙区制度の産みの親ともいえる方といってよいでしょう。講義内容は、ここ10年の政治状況の変化と現状について、どのように整理するか、ということが中心でした。
以下 講義内容です。
政治状況の変化としては、連立政権がタブーでなくなったこと、知事や市長など自治体の首長が注目されるようになったこと。また、政治や政府の万能感がすっかり消えうせてしまったこと。もはや、政府は「無限責任」は負えない。これは政治の担い手の問題。担い手、主体はだれか?政党政治か、それとも首長政治か?
自民対民主、地方対中央 どちらかいっぽうの対立軸では捉えられない。
中央政治は、地方分権の進展と財源不足、そして(シビルミニマムの充足)で遠くなってしまった。憲法の規定上、国会は国権の最高機関。しかし、権力は常に移動する。
外交、安全保障問題は進歩。しかし、年金、保険など国民の便益、利害に関わる問題については、まだ積み残したまま。
上記のような一定の問題提起がなされた後、質疑応答になりました。くわけんは、「政党政治の充実のためには政党シンクタンクの充実が必要ではないか?」と質問。
それに対しての回答。
 シンクタンクも大事だが、政策を作ることより、それを時間軸を意識しながら実行することがもっと大事。いつまでに結論を出す、ということをはっきりとする必要あり。現在のように常設方の審議会がだらだらと審議するのはいかがなものか。時間の観念についてはもっとシリアスに考えるべき。とにかく、最近の政府は実行力が落ち、スピードも遅い。そして政治家も責任を取らない。
政策は実行されてナンボ。政策の内容と効果もしっかりと見極めるべき。 という回答をいただきました。
 なるほど、所沢市もだらだらと審議ばかり続けて結論がなかなか出ない審議会もありますね。次回の議会では、その点についてもただしていくべきであるという趣旨の質問をする予定でしたが、佐々木先生への質疑応答で、益々その意を強くしました。どうぞ、楽しみにしていてください。
他の方からも質問があり、その回答もいただきましたが、割愛させていただきます。

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