スマホや携帯でも、現在緊急地震速報やラジオが受信できる。ということは、論理的には、非常時にはアンドロイド携帯や、iPhoneなど、スマートフォンでも、防災無線が受信できるアプリケーションがあれば、受信できると考える。
くわけん 所沢市内でどれぐらいのスマートフォン利用者がいるのか?
鈴木危機管理担当理事 国内利用者数から推計すると、約3万9,000人と見込んでいる。
くわけん 現在、そういったアプリは無いのか?
鈴木危機管理担当理事 現在のところ確認できない
くわけん また、防災無線は平時と非常時に分けて考えていく必要があるのではないか?
非常時利用を考えた場合、避難所となる小中学校への設置は重要である。
しかし、小中学校は近接している場合も多く、新所沢西地区では、北小学校、中央公園、清新小学校とそれぞれ、近接している。
だとするならば、平常時利用も考えれば、学校設置の防災無線は、学校の放送設備を利用して防災無線が放送できるようにすればよいはずだ。
近隣の入間市や狭山市の防災無線の配置の考え方も、やはり非常時を想定して、まずは小中学校優先で配置しているのか?
鈴木危機管理担当理事 狭山市や入間市は全市的に聞こえるように配置しているもので、特に小中学校優先で配置しているものではない。
くわけん 緊急時の電力さえ確保できれば、学校の放送設備で非常時には防災無線を放送することが可能なはずだが?そういった事例はないのか?
鈴木危機管理担当理事 設備を整えれば可能だと思うが、調査したところ、そのような事例は確認できなかった。
くわけん 福岡県大牟田市では、MCAという形式で学校に置いて共用していこうとしている。
くわけん 小中学校の校庭向けスピーカーのワット数と、アンプの最大出力は?
鈴木危機管理担当理事 学校の建築年次や危機の更新の有無にもよるが、総じて15Wから30W。アンプの最大出力については、校庭と教室用が一体であり、これも各学校のスピーカーの総数にもよる。清進小学校では240W、北小学校は360W。
くわけん 防災無線の出力ワット数は
鈴木危機管理担当理事 現在設置のスピーカー1個あたり30Wなので、1基につき4個設置なので、120W。
くわけん もし、学校用の防災無線を転用できるなら、もっと広い範囲で平常時にも防災無線聴取可能区域が拡がるのではないか?
鈴木危機管理担当理事 現在使用している防災行政無線の放送塔のポール、アンテナ、受信設備を利用して、学校放送設備のアンプとスピーカーに接続することによって、技術的には放送可能。しかし、現在聞こえる範囲よりも限定的なものなると想定される。
他の地区に転用するためには、スピーカー以外のアンテナや受信機を新たに購入することになり、学校の放送設備の改良も必要となることから、経費的な面でのメリットはない。
また、個別受信機と校内放送を接続する方法もあるが、個別受信機がバッテリー駆動でないため停電時には使えないことや、電波受信もアンテナが必要となり、あくまでも補助的な役割となる。
いずれにせよ、実用化となると、費用対効果、トラブル発生時のメンテナンスの責任分担などを考えるとなかなか難しい。