杉田敦先生の勉強会に参加して考えたこと①
代表制のあり方から民主主義を学ぶという勉強会に参加してきました。
講師は、杉田敦 法政大学法学部教授 です。
議員にならせていただいてつくづく良かったと思うのは、民主主義という抽象的な概念について、実践する機会をいただいたことです。
もちろん、有権者や市民、住民の方々も、政治の参加者であるのですが、より深く、議決権行使という形や、なんと言っても選挙で選ばれる側になることで政治や民主主義に係わることができますので、民主主義とは、政治とは、自由とは、といった概念について、自らの体験を踏まえてより実践的に思考できる喜びがあります。
さて、今回の講義は、3回で、1回目は代表制とは何か。
講義をお聞きしながら色々と質問項目を考えていました。
結局先生に問いかけることもなく終わったのですが、私自身が常に、政治や民主主義、代表制などについて考えている項目ですので、答えのでない問いですが、皆さんと共有したいと思いましたので、ここにアップしておきたいと思います。
① 選挙は最善を選ぶ機能を本当に果たすのか?最悪を回避する機能はあったとしても、最善を選択できるのか?
② 議員の否決は、否決に当たって、明確な代替案がなければ無責任なのか。逆に言えば、明確な代替案を作成できる体制が準備されているのか?
体制も整備せずに、そういったことを言うということは、拒否権を縛ることになるのではないか?
③ ②に関連して。地方自治法222条で、予算を伴う条例案は予算と同時に提出することが義務づけられているが、この項目は、条例案否決の際には、予算案の修正も動議であったとしても、提出する必要があるという解釈が成立し、結局、②の否決権を縛っているのではないか。
④ なぜ、国には監査請求や、公職者のリコールなど、直接参政の制度がないのか?国は、そういった意味でいえば、憲法改正や特定地域への立法の際の住民投票制度を除き、ほぼ完全な代表制民主主義といえるのではないか?
⑤ 集団的自衛権の議論に見られるような、いわゆる解釈改憲といわれる行為、これは、憲法解釈権限を、内閣法制局から、政治に取り戻す動きとも言ってもいいのですが、これはいわゆる民主党政権から始まった政治主導を目指した動きの延長線上に位置づけられるのではないか?内閣法制局見解の墨守は、官僚主導を是認することになりはしないのか?
などです。つづく