「所沢の財政をよくする会」と称する者によるチラシに続き、今度は、「所沢市長藤本正人からの住民投票に対する市民のみなさまへの訴え」というピンクチラシが配布されました。(我が家には今回は配布されました)
両者ともに書かれている内容はほぼ同じです。前回に引き続き、今回のピンクチラシも、肝心なことは知らせず、偏った内容です。だまされず、正しく実情を認識していただくために、第2弾を発行することとしました。
まずは、このピンクチラシや前回のチラシにも表示されていたグラフについて検討していきましょう。
歳入はH19年度比で80億円増えています!
所沢市の財政は、安泰とはいいませんが、危機的ともいえません。 ピンクチラシのグラフがあれば、よく見てください。
「市税収入と福祉費の比較」となっていますね。ここが一つのトリックで、市税収入が減っていると、歳入(収入)も下がっているかのように普通は思いますよね。
しかし、実際には、所沢市の歳入は、平成19年度の市税収入のピークと比べて、平成26年度は約80億円増えています。
歳入と福祉費(民生費)を比べてしまうと、グラフは交差しそうもないので、あえてこの2つの項目を比較していますが、実際にはこの2つを比較する意味は見いだせません。
次に、平成29年度に、福祉費と市税収入が逆転する推計となっています。これも、本当に小さな文字で書かれていて読みにくいのですが、「H25年度以降は推計によるもの」となっています。その出典・根拠は提示されていません。

平成27年度以降の推計は、歳入と、市税収入については、所沢市による「中長期財政計画」で平成30年までは、示されています。
ピンクチラシのグラフでは平成27年以降は、市税収入の推計が、500億円を切っています。「中長期財政計画」では、平成27年は501億円、28年は502億円、29年は504億、30年も500億。これが最新の推計です。
平成27年度以降、市税収入が500億円を切るデータは何に基づくのでしょうか?
民生費(福祉費)推計も同様です。こういうデータを提示する以上は、その推計の根拠を示す必要があるのではないでしょうか。