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2004.6月議会 一般質問③ 少子化子育て支援対策について

 「子育て感覚を市政に!」と訴えた私としては、現在進んでいる、次世代育成支援行動計画の策定については、質問しないわけにはいきませんので、質問いたしました。
参考までに、次世代育成支援計画については以下を参照ください。次世代育成支援のあり方に関する研究会(厚生労働省) href="http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/seisaku/syousika/030807-1a.html">報告書「社会連帯による次世代育成支援に向けて」
次世代育成支援行動計画策定指針(厚生労働省)
次世代育成支援計画についてよくできている札幌市のHP
藤沢市では、次世代支援育成計画について、アンケート調査結果をHPで公開
 ちなみに、この質問については、お読みいただければわかるように、他に比べて比較的明確な回答を得ることができました。 今回の質問の意図は、エンジェルプランという計画も大々的に実施しながら、さらにまた次世代育成支援計画をたてて、屋上屋を重ねるようなことになるのではないかと言う点と、付随して、いつも計画書は立派な所沢市だけれど、今度の計画も計画倒れに終わらないように数値目標をしっかりと示して欲しいということにあります。
【前説】 所沢市第4次総合計画でも、基本的な視点として取り上げられ、また斉藤市長のマニフェストでも取り上げられている、少子化・子育て支援について質問いたします。 先ほどの長崎のような事件が起こりますと、やはり子育ては大変だということになり、ますます少子化が進む可能性も懸念されます。 現実に、2003年の日本人女性一人が生む子供の平均数が、昨年の1.32から、1.29に低下したと、先日新聞で報じられていました。年金改革の算定基礎が、1.30でしたから、もはや年金の前提条件そのものが崩れつつ状況にあるといえましょう。問題は年金にとどまらず、このままでは100年後の人口は3000万人にまで減少するということも可能性としては否定できなくなってきました。 つい最近までは急激に進む高齢化への対応が課題であったわけですが、少子化問題は、高齢化以上の緊急の課題として認識されつつあります。 これまで国も、出生率はいつか下げ止まるという見通しを持っていたそうですが、最近は、そういった悠長なことを言っていられなくなり、次世代育成支援計画の策定を自治体と企業に義務付けました。 しかし、95年度にも国主導で、少子化対策として、「エンゼルプラン」を策定し、所沢市でも策定されたと思います。当時は「エンゼルプランが達成されれば、少子化に歯止めがかかる」との予測が立てられていたと記憶いたしております。
(問い) 所沢市のエンゼルプランの達成状況はどうなっているのか?それによって所沢市の少子化に歯止めがかかったのか? 所沢市でも計画策定の準備が進んでいる次世代育成支援計画の最終的な目標を何においているのか、計画が実現した場合、その目標は達成されるのか?
(答え) エンゼルプラン 平成7年度から16年度までの10年間を計画したもの平成11年度に見直し。時間延長型保育、一時保育、地域子育て支援、低年齢児保育等は着実に実績を上げている。しかし、それにより少子化に歯止めがかかったとは言えない。
 少子化の流れを変えること。子育てに伴う喜びが実感できるよう、また安心して子供 を育てられる環境の整備など、子育て支援対策を総合的かつ効果的に推進していくために、計画を策定中。その目標数値については、行動計画策定委員会の中で十分協議。一自治体の取り組みでは少子化の流れを変えることは大変難しい。
【答えに対してさらに要請】 自治体の少子化対策に限界があるというのはそのとおりだと思います。 次世代育成支援計画では国の指針なども出されていますが、あまり国の指針にとらわれない所沢独自の計画としていただくことを望みます。 こどもは市の宝と市民憲章にも歌われています。 私は、子育てが楽しい所沢市というのが基本にあるべきと考えます。少子化に歯止めがかかっているノルウェーの少子化対策も子育ての楽しさを前面に打ち出しています。 また、やはりもっと子育て支援にお金をかける必要もあります。社会保障給付費全体の68%が現在高齢者対策に向けられています。一方、子供向けはわずか3%です。先進諸国は10%ですから、口では大変だといいながら、本腰を入れていないのです。 スウェーデンには育児休業中の養育手当てがしっかりしているし、フランスも児童手当に所得制限はありません。やはりなんらかの所得保障は必要でしょう。
【感想】 それをいっちゃおしまいだよ、という気もしますが、やはり少子化対策は自治体だけでは限界があるのも事実です。次世代育成支援法では、一定規模の大企業に対しても、計画策定を義務付けています。特に、育児における男性の役割は大きいですね。

コメント

先日、北野在住の知り合いから 「2人目の孫が生まれたが、小手指近辺の保育所がマンパイで困っている」と言われた。市役所に電話をして問い合わせたら、「狭山ヶ丘には受け入れ枠があるが、小手指では待機の状態で空きを待つことになる」との回答であった。
世の中が「不景気で夫の稼ぎも下がり、働きたいが、パートの働きに出られない。」人にとっては、これでは「子供を2人目3人目を生もうとしても、子育てが楽しいどころか大変である。」と政府や市の子育て支援策はどうなっての?と疑問を呈しております。
若い夫婦の世帯数が多い所や、需要に応じて余裕のある保育所の設立計画がなされているのか、疑問です。 実際に、保育所の利用状況や待機の状況、そして設立計画など、もっと情報公開なりPRが必要ではないかと思います。

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