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議長・副議長が決まりました

 6月21日、やっと新議長と副議長が決まりました。
 議長には、私が属する会派「翔」の越坂部征衛 氏 副議長には、会派「さわの会」森生郁代 氏 が選出されました。
 いずれも、18票対17票 という僅差での当選でした。  くわけんとしては、正直「やっと決まったか」、との感が強いのが現実です。
 議長、副議長を決めるために、定例の議会(定例会)が流会となり、 臨時の議会が開かれることになるという異例の事態となりました。
 定例会がなくなるということは、地方自治法の規定で、市政に対する 「一般質問」ができないということです。
 臨時議会の場合、市が提案する議案に対して、質疑はできますが、 くわけんが問題としている点については問いただすことができないと いうことです。
 今回も一般質問を盛だくさん用意していたのですが、本当に残念です。
 これでは、市民不在の議会と批判されるのはいたしかたがないと思います。  ただ、議長選というのは、これまでの様々な人間的な軋轢や遺恨などが 一気に噴出する場のようであり、なかなか一筋縄ではいかないというのが 現実のようです。
 その辺の議長選をめぐる変遷について、6月13日の時点では、私の見てきた視点からお伝えしようと思っていました。 山口さんからのコメントには、「市民感覚でわかりやすい解説を期待しています。」とのことでしたが、いま、私の視点で書いてしまうと、対立に否応無しに巻き込まれてしまったためどうしても感情的になってしまいます。ですので、新民報の6月22日の記事が比較的正確にかつ客観的に報じていますのでそちらをご参照ください。
  また、議長選は、F1レースにたとえると、ある意味では今後1年間の 議会内におけるポールポジションを決める戦いでもあり、 議長選に会派として、勝つか負けるかは、今後1年間の議会における活動 にも影響してくる話のようです。
 議長選は、連動して、議会運営委員会や監査委員、農業委員会などの 重要なポストにも連動してくるからです。
 ただ、議長選が決着後は、それまで敵対していた会派同士も「ノーサイド」 の精神で、融和しつつあります。
 それでも、これほどの激しい議長選は、近年の所沢市議会ではなかった こともあり、新たな「しこり」を残すことになったのでしょう。
 くわけんは、結局、議長が私の属する会派「翔」から議長が選出された ということから、今回議会運営委員会の副委員長を拝命することとなりました。 議会運営委員長には、公明党の小川京子さんが就任されました。
 いずれにしろ、議長選挙が元で定例会が流会し、一般質問の機会が奪われるほどの混乱を起こすのであれば、これまでのように毎年実施するという慣例は見なおす必要があるというのが率直な感想です。
 これまでの経緯から、今回選出された議長・副議長については、 1年の任期でなくては収まりがつきませんが、次回選挙後の市議会 からは、少なくとも任期は2年がいいのかもしれません。
 また、議長のポストは、報酬も毎月10万円増額される、専用車がつく、専用の広い部屋が用意されるなどのメリットが大きいことも議長への執着を生む土壌となっているので、この点についても検討課題としていく必要があります。
 ただ、法律的にも議長は、議会を代表し、市長と同格の存在ですから、それなりの処遇は必要であることまでは否定できませんが。
 これまで、よく議会改革の文献では、議長は任期が長いほうがリーダーシップが発揮できてよいという議論がなされてきていました。くわけんは、一人会派だったこともあり、毎年議長選が行われる方が、現行の議会勢力図ではキャスティングボードを握る機会も多いため賛成でした。 実際に、今回も一人会派の1票が結果を左右することとなりました。
 しかし、政策的な対立ならともかく、人事で議会が流会するというのは 本来であれば避けなくてはいけない事態であり、こうした事態を防ぐ意味で 議長任期を長くすることが議論されているのだということが、よくわかりました。
 いずれにしろ、議長選についても、市民の皆様からみて、説明がしにくい状態というのは問題であり、まだまだ力不足ではありますが、より透明性の高い議会を目指して行きたいと考えております。
 また、今回の混乱を反省し、越坂部議長は、中立な立場を維持するためにも会派「翔」を脱退していただく方向性で検討をすすめています。    

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