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2004.6月議会 一般質問② 軽度発達障害とその対応

 軽度発達障害をご存知ですか?最近では、学習障害やAD/HDについて新聞等でも話題になることも多いので知っている方も増えてきています。  AD/HDについては、NPOえじそんくらぶ   軽度発達障害とは
 愛知教育大滝川助教授の講演録 軽度発達障害の診断と援助
 などをご参照ください。
 まだまだ定義があいまいな部分もありますが、文部科学省の全国調査でも6.3%の割合で在籍しているといわれています。クラスに1ないし2名くらいはいる計算です。また、軽度発達障害が、不登校の一因ではないかという報告書も文部科学省からだされています。
今後の不登校への対応の在り方について(文部科学省)
 所沢市の軽度発達障害についての取り組みについて質問を行いました。
【前口上】 つづいて、いわゆる軽度発達障害といわれる児童生徒についての対応についての質問をさせていただきます。 先日、私の子供がお世話になったベテランの先生から、去年受け持ったクラスが大変であったという苦労話を聞かされました。 その先生は、1年生をご担任されたそうですが、やはり、授業中に席を立ってしまうという児童を複数抱えていたということでした。そうしますと、なかなか授業が成立しない、いわば学級崩壊といわれる状況に近い状態が発生したとのことでした。基本的には、一クラスあたりの生徒数を減らすことが重要であるとは思いますが、こうした席になかなか座っていられないといった課題を抱える、いわゆる、従来の特殊教育の対象にはあてはまらないが、生活や学習上の困難を抱える児童生徒への対応も非常に重要と考えています。 国政レベルでも、発達障害支援法が議員立法の形で立法化に動いていると聞いております。
【問い】 学習障害(LD)や、注意欠陥・多動性障害(AD/HD)、広汎性発達障害等、高機能自閉などのいわゆる軽度発達障害と呼ばれ、特別支援教育を必要とする児童生徒は、所沢市ではどのくらいの割合なのかということを把握されているのか、把握されている範囲でお答えください。 また、そういった課題を持つ、児童生徒の支援のためにどのようなプログラムで対応しているのか、 さらには、現状においてどの程度の規模でそうしたプログラムが実施されているのかについてお答えください。
【答え】 所沢市においても多くの学級に軽度発達障害傾向の児童が在籍しているととらえている。そのため、今後個別の支援計画を作成することや、教育・福祉・医療等関係機関の連絡調整をする特別支援教育コーディネーターが必要と思われる。
 健やか輝き支援室や教育センター相談室が中心となり、臨床心理士や大学の先生など専門家による観察、幼稚園、保育園、小中学校への巡回相談と支援、保護者への相談、心理系大学院生による学習支援など、一人ひとりに応じたきめ細やかな支援を進めている。 教員の知識向上のため、教育センターにおいて、軽度発達障害児等の支援研修会、子供を育てるカウンセリング研修、特別支援教育コーディネーター要請研修会などを実施どの講座も定員を超える教員が参加 軽度発達障害児等の対応プログラムの作成 教育委員会としても、緊急かつ重要な課題と受け止め対応を図っていく (町田学校教育部長)
【答えに対してさらに要請】 軽度発達障害は、学級崩壊や不登校、ひきこもり等とも関連があることが指摘されています。是非とも、この分野についてはさらなる制度の拡充をお願い申し上げます。 また、特別支援教育の実施にあたっては、軽度発達障害の児童生徒だけに限定することなく、ひろく発達障害といわれる方々への対応もおろそかにならないようによろしくお願い申し上げます。
【感想】 この質問は、こうした問題があることを、知ってもらうことと、その制度の拡充・充実をお願いすること。 また、制度の運用にあたって、留意していただきたいことを、改めて確認するということになりました。 このテーマについては、今後もしつこく質問を繰り返していく予定です。

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