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志木市のジュニアシンクタンクを見学

 8月7日(土)、いま、何かと話題の埼玉県志木市に行ってきました。
 目的は、「第2回 ジュニアシンクタンク」見学のためです。ジュニアシンクタンクとは、市内の小中学生が集まって、市政の問題について議論や提言を行う組織です。 第1回目は「こども市議会」の形式で行われたそうです。 「こども市議会」とはこどもが議員になって日頃の疑問や提言を市長や市の幹部に質問するという催しです。 所沢市でも過去「こども市議会」が開かれ、なかなか好評だったそうですが、今はやっていません。  第2回目は、「こども市議会」形式ではなく、ディベート(討論)形式で、こども間の話し合いを中心におこなわれました。場所は志木市ご自慢の学校教育と地域社会施設(図書館、公民館)が一体となった、いろは遊学館志木小学校と一体的な施設)で行われました。
 テーマは、二つ。「一週間で、何日学校があればいいか」」「1クラスは何人がいいか」でした。  「1週間で、何日学校があればいいか」については、参加者20名中1名が5日、残り19名が6日がいい、という意見に分かれました。 個人的には、3日、4日という意見もあるかなと予想したのですが、みごとに6日派が大勢を占めました。 ディベートは、1対19ということで、特に6日派の意見は、学力低下について指摘する意見が多くて、少々びっくりしました。
 「1クラス何人がいいか」についても、志木市は低学年ほど小人数学級と言う工夫をしているのですが、「低学年ほど、大人数のほうがさみしくなくて良い、高学年は勉強が難しくなるからむしろ少人数学級がよい」という意見がいくつかありました。少人数というのは、大人側からの管理の都合という側面もあるのかな、と少し反省しました。
 くわけんも、参加者に、低学年ほど大人数がよいと主張するこどもに「あなたが低学年のころは本当に大人数のほうがよかったのですか?」と質問したところ、「そうです」と明快に回答されてしまいました。
 こどもは、特に公教育の対象となっているこどもは行政サービスの重要な受け手でありながら、なかなか意見を直接言う機会がありません。 また、議論の方法を学ぶということも、健全な民主主義発達のためには重要です。 時々というよりしばしば、大人でも議論の最低限のルール、例えば質問と意見を分ける、反対意見を尊重する、などが守られていないことに遭遇する機会が多くあります。やはり、こども時代からの議論の仕方について学ぶ必要があるのでしょう。
 所沢市でも是非とも「こども市議会」の復活を実現させて行きたいと決意を新たにいたしました。

コメント

こども市議会、よいですね。ぜひ所沢でも復活させてください。ところで、人選はどうしているのでしょうか?意見が
1対19になるのは、似ているタイプの子が集まったからで、同年代の子供の代表意見ではないのではないかという感じもします。また、あまり公過ぎる雰囲気の中で、本音が言えない部分もあるのかもしれません。実情がわからないので、的外れな意見かもしれません。また、こども市議会の実現には賛成ですが、より子供の本音を聞きだせるような場にして実現してほしいと思っています。

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