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2008.01臨時議会 議案質疑① 人事院勧告について

 ちょっとご報告が遅くなりましたが、平成20年1月30日に開催された、人事院勧告に伴う職員給与引き上げのための臨時議会での私の議案質疑です。

くわけん
 まず、議案第1号から議案第5号、一括ということでお聞きをしたいと思うんです。
 まず、市長にお尋ねなんですけれども、私としては、争議権と団体交渉権を規制されている中での人事院勧告というのは、これは仕方ないかなと。もし人事院勧告をなくすのであれば、争議権の付与というのはセットだというのが私の持論です。
 ただ、そうは言いましても、先日、新聞でも皆さん見られた方は多いと思うんですが、ラスパイレス指数というのがあります。これは国家公務員と地方公務員の給与の格差というものを計算するということでございまして、毎年公表されています。
 御承知かと思いますが、所沢市は県内で3番目ということですよね、101.8と。1番が戸田市の102.6、競艇でもうかっているんでしょうか。2番が新座市の102.0、3番が所沢市の101.8ということでございます。これに地域手当の補正を入れますと105.7というふうに平成19年はなっています。
 それで、市長、率直にお伺いしますけれども、人事院勧告というのはわかるんだけれども、ラスパイレス指数が県内3位というのは、これはやっぱり県内でもトップクラスの人件費を出しているということなんですよね。このことについてどういう御所見をお考えなのかということをまず1点。
 それから、方向性として、やはりこれを100に近づけていくという意思がおありなのかどうか、そのためにはどんな方策が必要なのか。総合的だとかということではなくて、実際高いわけですから、県内でも。これは全国でみたって高いほうですからね、私も調べましたけれども。そのことについて、まずお答えいただきたい。

当摩市長 
 ラスパイレス指数ということで、所沢市は県内3位についてどういうふうに考えるのかということと方向性をどうするのかということですけれども、ラスパイレス指数については、御案内のとおり、毎年4月1日における各自治体の給料月額を国と比較した指数でございまして、当市の平成19年のラスパイレス指数は101.8、平成18年は101.1、その前の平成17年は99.8というふうに、平成17年までは100を切っておりましたけれども、この2年は国より高くなってきております。
 その要因として考えられるものとしては、当市を含めまして県内の各自治体が1年遅れで平成19年度に給与構造改革を実施したということが考えられると思いますけれども、あくまでもラスパイレス指数というのは国との比較であることから、そういう国が1年前の平成18年から給与構造改革を実施しているということを考えますと、相対的に上昇したということが考えられると思います。ラスパイレス指数が100を超える県内の団体数につきましては、平成17年度が3団体、18年度が5団体、19年度が18団体と年々ふえてきているということからも、この構造改革との関連があるというふうに言えるのではないかと思っております。
 50年ぶりに行われました給与構造改革によりまして、各市の水準が大きく変動いたしましたので、今後、ラスパイレス指数の是正のことにつきましては、国や他市のデータ等を十分に分析、検討して今後対応してまいりたいというふうに考えているところでございます。
 人事院報告及び勧告の扱いについて、尊重すべきではないかということですけれども、人事院勧告については、先ほども御答弁させていただきましたように、公務員の労働基本権制約の代償措置としての機能を有するものでありまして、人事委員会を設置していない所沢市といたしましては、従来からこの人事院勧告を尊重して給与改定を実施してきておりますので、今後も同様に人事院勧告については尊重してまいりたいというふうに考えております。

 2回目
 くわけん
 財政力に比べて人件費が高いというのが、これは事実だと私は思うんです。3番目であるということを、やっぱりこれはちょっと高いんじゃないかなというふうに私は考えていますので、うちも構造改革があるから、ほっといたら100になるという話なのかということを1点確認させてください。


 当摩市長
 当市は人事委員会を持っておりませんので、従来から人事院勧告を尊重して給与改定を実施しております。そのため、今回も人事院勧告どおりの改定をお願いするものですけれども、人件費の抑制につきましては、平成19年度から実施しております給与構造改革を引き続き進め、今後も給与制度の適正化、あるいは民間委託化計画や定員適正化計画などにより、今後とも人件費の抑制に努めてまいりたいというふうに考えております。


 3回目
 くわけん
 先ほどの市長のお話だと、要するに国の給与構造改革が先行したから、全部100で高目に出ているという話でしたね、市長は。ということは、今度所沢市も構造改革をしたということによって、これ100になるんですか、来年あたりは。出していないといったら別だけれども、100になるのかなというところ。私は最初に聞いたわけです。100を目指すんでしょうと。その辺をちゃんと答えてください。

 当摩市長 平成20年度にラスパイレス指数が100になるということは、ちょっと難しいというふうに考えております。

 小野総合政策部長 
 まず、ラスパイレス指数の関係なんですけれども、確かに現状は県内3位ということなんですけれども、これは、1つには、当市も平成16・17年はたしか90台だったように記憶いたしております。ところが、18年には100を超えてしまったというのは、国の給与構造改革のほうが平成18年から始まっております。それに対し、当市やほかの自治体は19年に入ってから始めておりますので、その関係で、もうその間に既に、旧の俸給表といいますか給料表で1号自治体のほうはアップしてしまっているんです。それに加えて、さらに国のほうは18年以降一律に、今度は新の給料表の1号給を抑制の措置をとっているわけです。ですから、ここで新給料表で言えば4号給分の差が出てしまっているわけです。国のほうは、この給与構造改革完成時の22年時まで、たしか新号給の1号給ずつを毎年減らしていくという形をとりますので、この間は絶対にこれは市町村のほうのラスパイレス指数は、開きはすれ下がることはないわけでございます。
 ですから、この辺のことは軽々には申し上げられないですけれども、当面はまず下がらないということが断定できると思いますし、ただし、その後になれば徐々に、自治体の私どもの場合ですと高年齢層の方なんかが退職を始めてくるようになると、徐々にその差は詰まってくるのかなというふうには考えられるのがこのラスパイレス指数でございます。

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