« 2009.12 一般質問 ① 情報システムオープン化について | メイン | 2009.12 定例会 一般質問③ 歳出削減を進めるために »

2009.12定例会 一般質問② 来年度予算編成について

インターネット中継録画はここです

来年度予算編成に向けての作業がすすんでいることと思う。
石本議員の質問とその答弁にもあったように、744億円の歳入見込みということで、とうとう所沢市も一般会計の財政規模が700億円代に突入したという印象を持っている。


Q 予算編成がずれ込むことによって、場合によっては、3月は骨格予算ということで、国の予算が確定してから、本予算ということは考えられるか?
A 富澤財務部長 最悪の場合そういうことも想定しておかなくてはならない。

当然、現下の状況を見れば、以前は臨時財政対策債は発行しないことは可能なのかという質問もさせていただいたことがあるが、来年度は残念ながら起債をせざるを得ないと思う。

Q 先ほども指摘されたように約80億円の財源不足があり、臨時財政対策債の起債可能額が約34億円、年度末の財政調整基金の積み立てが約19億円。臨時財政対策債を目一杯利用し、財政調整基金の積み立てを限りなく崩してもなお財源に不足が生じる可能性もあるのではないか?
A 現時点で、約80億円の財源不足が生じており、財政調整基金を含めて他にも基金がある。当然ながら、臨時財政対策債などをフルに活用して新年度予算編成に当たっていきたい。

国でも埋蔵金というのがあるので、所沢市にも埋蔵金に類するものがないか、目を皿のようにして見てみた。
そこで着目したいのが、水道部が有する現預金。
水道部長に質問。
平成20年度の決算ベースで見ると水道事業の現預金は約49億円ある。
Q この49億円をのうち、1年以上で運用している額はいくらか
A 青木水道部長 資金運用で1年以上の期間で運用しているものはない

Q 1年未満で運用している額は、その平均利率も示していただきたい。
A 平成20年度の運用額については40億円。主に定期預金で運用。平均利率は0.7577%

Q なぜ全てを1年未満で運用しているのか?
A そのほとんどが留保資金であり、施設の更新財源として、建設改良工事等で再び固定資産に変化するもの。固定資産取得のために要した企業債の償還財源となるもの。水道部としては、この資金運用にかんしては、安定した事業運営を行うために安全性、流動性を確保した上で効率的な運用を行う必要があることから、短期の資金運用としている。

財務部長へ、
もし、可能であれば、市中資金市場を通さないので、貸す側はより高い利率で、借りる側はより安い利率で借りることができるのではないか?
Q 水道部で運用している預金を、もし借りられるなら、資金調達コストを下げる意味でも借りるべきではないか?
A 富澤財務部長 水道部の貸付条件に合致するということであれば、協議によって資金の融通をしてもらうことは可能と思っている。


Q また、実際に水道部から、所沢市が相対で借りることは可能か?
A 単に会計間の資金融通という扱いでは借りることが可能

水道部としてはあまり貸したくないとは思うが、運用利率が市中より上回るのであれば、
貸してもよいのではないか?
Q 法的技術的にも可能なら貸してもよいか?
A 青木水道部長 貸付金の場合、当該年度内の償還をすることを条件として、余裕金を他の会計に繰り貸しすることは協議により可能だと考えている。


Q 1年以上の長期で貸すことはできないのか?
A 青木水道部長 1年以上でなぜ運用しないのかという理由と同じであるが、企業経営に影響を及ぼすから長期貸し付けは難しい。


水道部へ

Q 昨年の剰余金はいくらか?
A 青木水道部長 平成20年度の当年度未処分利益剰余金は約5億6,600万円。

Q 剰余金は現在、全て減債積立資金として積み立てていると思うが、減債積立は(剰余金の)全額積み立てなくてはいけないという法的なルールがあるのか、それとも一部でいいのか?
A 減債積立資金については、地方公営企業法代32条において、当該年度に利益が発生した場合、繰り越し欠損金等を補てんした残額の20分の1を下らない金額を減債積立金として積立なければならないとされていることによる。

Q 水道部の資金を、一般財源へ移転することは可能か?
A 未処分利益剰余金だが、減債積立金等に積立する以外は、水道部としては、翌年度繰越利益剰余金という形にしており、翌年度に欠損金を生じた場合は、その補てん財源とするということで、欠損金がない場合は、翌々年度以降の企業債の償還財源として減債積立金として積み立てているので、一般会計への繰り出しは難しい。

Q 私が聞いているのは、可能かどうかという可能性の議論をしているわけであって、したくないという議論を聞いているわけではなく、可能がどうかということを聞いている。もう1回、明確に答えてください。
A 市長部局等と協議をいたしまして、可能なことは可能である。

そういうことですね。でもそんなことはしないにこしたことはない。基本的にはおかしな話だが、母屋でかゆをすすっていて離れでどうのこうのという話もありますけれど、非常に危機的な事態であることにあるのだから、あらゆる可能性を想定してこの難局に対処すべきと考える。

水道部に限らず、他の基金からもかりることを資金運用では検討していることと思う。
Q 実際の基金の運用、例えば緑の基金などいくつかあるが、これは別口座で運用しているのか、それとも運転資金として、一時借入のような形で基金から流用しているのか?
A 本間会計管理者 それぞれの基金ごとに口座を設けて管理。運用については、基金の口座とは別にとりまとめ口座を設け、一括して行っている。各基金および歳計現金等の口座はそれぞれ別に管理を行っているので、基金や歳計現金等との混同はない。また、歳計現金等に残高不足が生じた場合、財政調整基金からの繰り替え運用を行っている。

Q 現状でどれくらいを基金から一時借入しているのか?
A この春は、定額給付金が国から来ていたので、繰り替え運用は行っていない。今後の予定としては、40億円ほど繰り替え運用をしたいと考えている。

Q 市長は、水道事業会計の剰余金を場合によっては一般会計に繰入れることができることを知っていたか?
A 当摩市長 和光市の市長によれば、和光市では水道会計から借り入れているという話を聞いたことがある。

歳入確保と運転資金確保について議論をさせていただいた。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kuwaken.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/195

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)