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2010.09定例会 一般質問② 協働について

先日の松下圭一先生の講演の際にも、私が先生に、協働についての考えをお聞きしたところ、わが意を得たりと言って、協働について否定的な意見を述べられました。その答えに対して市長もすかさず反論の質問をして、私もびっくりしたし、多分先生もびっくりしたのではないかと思います。よほど当麻市長は協働に対してこだわりがあることはよくわかった講演会でした。さて、協働については、今回万やむを得ない事情があって一般質問をお休みする中村議員も以前当麻市長に質問しました。ちなみにそのときに中村議員は、松下先生の協働の考え方を紹介しました。あらためて紹介しましょう。「実際に協働ということばを使っているのは、市民というより行政です。協働といいながらも実際はからめとり、支援、さらには保護・育成となり、協働がいつのまにか、行政による従来型の御用外郭団体の組織化へと逆流する」
このときは教科書的な答えしか返ってこなかったので切り口を変えて質問します。
私は、当麻市長は協働と市民参加をごっちゃにされているような気がします。

くわけん 今回の自治基本条例と総合計画の市民参加は協働ですか?
当麻市長 策定過程において、市民と市がお互いに情報を共有し、対等な立場において協力し議論を進めてきたので、協働の取組みと考えている。

協働と市民参加がごっちゃになっているのではないか?自治基本条例と総合計画の市民参加は、協働ではなく、あくまでも市民参加ではないか?
意志決定に参加するのが市民参加、で具体的な働きかけが協働と思っている。

くわけん 他市事例でも本市事例でも結構ですから、市長が考える協働の成功した事例をご紹介下さい。
当麻市長 本市の事例でいえば、トコロみまもりネット、所沢町造り商店の地雷などがうまく言っている事例ではないか。

つまり、協働を実現するには、名目的に行政側といわゆる市民側が対等、パートナーシップといってますけど、現実には、行政と市民の間には、まず資金格差、そして情報格差、人材格差があるわけです。行政側のみなさんからみたら協働かもしれないけど、市民からみたらどこまでいっても対等ではなく、はっきり言って下請けをやらされている、あるいは補助金の新しい形にしか見えないわけです。

ドラえもんでいえば、「ジャイアン」と「のび太」の関係です。「ジャイアン」のコンサートを開催して、行かないと仕返しが怖いから「のび太」も参加する。「ジャイアン」はよろこんでのび太を「心の友」よ、と言いますが、「のび太」からすればじゃいあんは「心の友」ではぜんぜんないわけです。

くわけん ちなみにお聞きしますけど、地域の底力支援事業は協働の事例ですか?
当麻市長 地域の課題を住民の皆さんみずからが解決されようとする取組に対して市も支援を行うので、協働の事例の一つと捉えることができると考えている。

私は、地域の底力支援事業は、協働じゃないと思います。いい制度だと思いますよ。ただ、新しい補助金ができたというにしか見えない。


くわけん 市長が協働がお好きなことはよくわかりました。市長の考える協働をわかりやすく実現する事業を来年度やってみたらどうですかね?そういった観点からみてどんな事業が考えられますか?

当麻市長 具体的には言えないが、既存事業についても見直す事が必要であり、新たな事業についても検討していく必要がある。

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