会派が変わりました。
くわけんはこれまで、会派「翔」に属していましたが、残念ながら、会派「翔」4名のうち、1名が落選、1名が脱退したため、2名となり、発展的解消をすることになりました。
残ったくわけんと中村議員の2名が、あらたに市民クラブに所属していて、政治に対する理念や政策、人間としての生き方の哲学が近かった3名の議員、秋田議員、杉田議員、荻野議員と合流し、新会派「至誠クラブ」を結成しました。
至誠クラブのメンバーを改めてご紹介すると、代表、秋田たかし(無所属)、桑畠健也(無所属)、 中村 太 (無所属)、杉田忠彦(無所属) 、荻野泰男(無所属)の5名です。
荻野議員の発案で、至誠クラブの至誠は、「至誠通天」という吉田松陰の言葉から拝借いたしました。
お陰さまで5名という少数会派ながら、中村議員が多くの議員のご賛同を得て、所沢市議会史上最年少の議長として選出されました。
この一連の会派の組み換えについて、ある市民の方から、「会派とは何ぞや」というご質問をいただきましたので、ここであらためて、議会の会派について、私なりの考え方をお伝えさせていただきたく、質問に対する回答を掲載させていただきます。
> 1.会派は何のためにあるのでしょうか。
> 2.会派は選挙のたびに新しく構成されていくものなのですか。
①会派の基本は政策の共有
会派とは、政策を同じくする者同士が結成するのが基本です。
まず、一番わかりやすいのが、公党(例えば、公明党、共産党)のメンバーが そのまま、会派を結成するものです。
つづいて、公党の公認、推薦を受けながら、会派は別になる場合です。
例えば、前期で言えば民主党の公認候補が2会派に分裂したり、今期は、自民党公認の3人が一緒にならず、1人は一人会派になったりなどです。
では、無所属を標榜する場合は、どうなるでしょう。
無所属も様々なパターンがあり、今回でいえば、自民党の推薦を受けている無所属の方。当然推薦を受けるには、自民党員でなくてはいけません。
また、私のように、公党の党籍を持たず、純粋な無所属の場合です。
無所属の場合は、共通するマニフェストを共有するものが、会派を構成し、そのマニフェストを中軸に活動を行うのが、私は理想的と考えております。そういった点からは前期の会派「翔」は無所属の会派のあり方としては理想的なものであったと評価いたしております。
② よりよき人事ポジションを得る手段としての会派
会派にとっては、現実的な問題として、これまでの議会の慣例からいっても、3名を切りますと、交渉会派とし、代表者会議への参加資格を喪失し、主に人事決定について蚊帳の外におかれることになります。
こうなると、所属委員会の希望も後回しとなってしまいます。
実は、会派のもう一つのそして、もっとも重要な役割が、人事のポジション獲得です。
ですから、とにかく、人事について自分が希望する地位をえるため、政策はともあれ、とにかく大きな会派に属したいという議員も出てきます。
今回の至誠クラブのメンバーは人事のためだけに徒党を組むのはおかしい、やはり政策的な方向性や、もっと言えば、人間として議員としての価値観、たとえば、嘘をつかない、とか、目的のためには手段を選ばないといったことは問題である、といった考え方を共有できるメンバーが一緒になって、特に旧市民クラブの3名は敢えて、数の少ない会派に属されたということになります。
至誠クラブについては、改めて、メンバー各位の政策を出し合って、共通政策を今後詰めていく予定です。くわけんの今回発表したマニフェストについては、一部会派の共通政策となるものもあると思いますが、くわけんの独自政策となる部分もでてくるかと思います。
③市長に対するスタンス(いわゆる与党、野党)にもとづく会派
所沢市の場合は、この要素は弱くなりつつありますが、やはり現職市長に与するか、対立するかによっても会派は生まれてきます。ただし、議院内閣制でない以上、基本は議員は市長に対しては是々非々であるのが基本であると考えているのは、これまで述べてきたとおりです。
> 3.選挙広報誌での「無所属」「保守系無所属」の政治理念、立場には違いはないのでしょうか。
保守系無所属と無所属の違いははっきりしませんが、多分、民主党系は組合の支援を受けていることから、保守系ではないと判断される方もいるようです。
そういった分類に立つなら、くわけんは労組の支援を受けていないので、保守系ということになるのかな。では、革新系無所属というのがあるのかといえば、公に標榜している候補は今回の所沢市議会ではいなかったようです。
松下幸之助さんは、保守2大政党を理想としており、わたしもその考え方に賛成です。
ということで、わたしも保守ということになるのかな?