原子力発電についてつらつら考える。①
日本は戦後。原子力発電を積極的推進してきたのだが、その理由は大きく2つあると思う。一つは、ABCD包囲網で、アメリカから石油禁輸措置をされて、仕方なく、太平洋戦争に突入した経験から、エネルギーの自立のため。なにしろウランは、石油に比べて体積当たりの発生できるエネルギー量が桁違いに大きい。しかし、実際に鉄道を除く多くの輸送機械は電気ではなく、石油で動いているので、仮に石油の禁輸措置がなされて、石油が輸入できなくなると、日本の経済システムは止まってしまう。農機具すら動かせないのだから、食糧生産も人力に頼るしかない。二つ目は、これが実は真の目的であったと思うのだが、核武装の準備としての原子力発電(以下、原発)である。