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第3セクターであるワルツからの政治献金が判明!

ワルツ所沢について(第3報)

 これまでも、平成22年度には、約2,850万円の当期純利益と3億6千6百万円の利益剰余金を溜め込みながら、創業以来一度も出資者たる市つまり市民への配当をしてこなかった「ワルツ所沢」が、政治献金をしていた事実が判明しました。
 この事実を報じた、読売新聞や埼玉新聞の記事を参考にその内容についてご紹介します。

*(株)ワルツ所沢とは、西武百貨店所沢店が入るビルを管理する、所沢市50%趣旨市の第三セクター。

 「ワルツ所沢」が「昨年10月24日、自民党所沢支部に3万円の政治献金をしていたことが、県選管が6月下旬に公開した同支部の2011年政治資金収支報告書で分かった。同党は献金の前日投開票された市長選で初当選した藤本正人市長を推薦していた。」(読売新聞 2012.7.4))

 10月24日は、藤本市長が当選した翌日です。そもそも、同支部が、収支報告書を提出していなかったことから、事実が判明しました。
 政治資金規正法第22条3の4の二で「地方公共団体から資本金、基本金その他これらに準ずるものの全部又は一部の出資又は拠出を受けている会社その他の法人」は、首長候補を推薦する政治団体への「政治活動に関する寄附をしてはならない」となっています。
「今回の献金は藤本市長の当選後で、既に候補者ではないことから、この規定に該当しない 」「所沢市OBで部長職などを歴任した『ワルツ所沢』の現社長は、『(献金には、党支部幹部の新市長に対し)当選おめでとう、これからお世話になりますという意味を込めた』とし、合法だと強調。」(読売新聞 2012.7.4)とあります。
 残念ながら、私は当選した際に、この現社長からお祝いをいただいていませんが、これからお世話になる可能性がなかったのでいただけなかったのでしょうか?

 議会では、この記事を受ける形で、定例会最終日に緊急質問が行われました。緊急質問では、関係者が、「この献金が問題ない」と県選管に回答されたとのことでしたが、県選管は、そのような認識を持っていないことが明らかになりました。
 市選管委員長も、問題が無いとは明言しませんでした。
 また、取締役として派遣されている部長も全くその事実を知らなかったということも明らかに。「ワルツ所沢」に対する所沢市の統治が機能していないことが改めて露呈しました。
 本来なら市民の税金が半分投入された第3セクターが、市民に配当をせず特定政党に寄附をしていたのです。これは公職選挙法上も問題ですが、配当もしない会社が、せっせと政治献金だけはしていたことには本当に驚かされます。
「ワルツ所沢」については、今後もしっかりと監視をしていきます。

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