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2004.12月議会 一般質問④ 二学期制の評価について

先日も、OECDの調査で、日本の児童生徒の学力低下が指摘されている。全体の学力低下のみならず、学力格差が開いてきているそうだ。日本のような自然資源に乏しい国は、人的資源を豊かにするしか生き残る道はない。文部科学省は、ゆとり教育を進めてきたが、本格的に見直す時期が来ている。しかし、国の政策変更を待っている時間的余裕はない。いまこそ、所沢市が率先して、公教育を立て直すべきである。
二学期制というのも、そもそもは、週休二日制にともなう授業時間減少を補うための対策として提案されたと認識している。そういう点からすれば、二学期制の意義はよくわかる。
しかし、親としては、なぜ、隔週土曜日授業がなくなってしまったか非常に疑問。そして、是非とも隔週、あるいは、1ヶ月に1度でもいいので土曜日の授業を復活させていただきたいと願っている。現に、私立(わたくしりつ)の小中学校の一部では、土曜日授業が当たり前に行われている。なぜ私立にできて、公立にできないのか?そこで市長に質問。
Q隔週ないしは、月に1回でもよいので、土曜日の授業復活を特区制度利用によって所沢市で行うことはできないか?
A 学校週5日制は学校、家庭、地域社会の役割を明確にし、それぞれが協力して豊かな社会体験や自然体験などの様々な活動の機会を子どもたちに提供し、自ら学び考える力や豊かな人間性などの「生きる力」をはぐくむことを狙いとしている。また、教職員の労働時間短縮の側面もある。学校においては、平成4年9月から月1回、平成7年4月からは、月2回という形で、段階的に実施され、平成14年度から完全学校週5日制が実施されている。したがって、教育委員会にはいろいろと考えがあるとは思うが、土曜日の授業実施のための特区申請については現在のところ考えていない。
二学期制の積極的意義については、わかたけの教育長の記事を見て大変よく理解できた。しかし、一方で、二学期制の問題点について聞こえてきている。
Q 二学期制導入後、8ヶ月を経過したが、現状にあたってどんな問題点があると認識しているか?
Q二学期制をより良いものとするために、保護者と児童生徒対象のアンケートを行い、二学期制について定量的な評価をするべきと考えるがいかがか?
A 明治以来の三学期制を二学期制にかえたわけであるから、それに伴って、新たに作り上げていくものやクリアしていかなくてはならない課題もある。 例えば、評価のあり方や評価を児童生徒・保護者にこまめに知らせていくことなどがあげられます。また学校行事の実施時期や方法なども来年度に向けての検討課題となっている。なお、二学期制実施後、まだ日が浅いので、今後、各学校では学校評価を実施し、保護者や児童生徒等の声を受け止め、来年度の教育課程を編成していく。その中で二学期制についての定量的な評価も出てくると考えている。さらに(二学期制の推進によって)子ども、保護者、教職員の意識も大きく変化してきており、教育改革の狙いの実現が推進されていると認識している。二学期制のよさはゆとりを活かしながら子どもたちと教師、保護者、地域の方々との人間関係を深く育てながら、社会性の涵養、つまり今の養育に欠けがちであったものを回復していくことが大切。 子どもたち一人一人が生活や学習の中で「幸せ感」「充足感」を感じられるように二学期制の種を育てていくことがなにより重要。

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