« 2005.09月議会 一般質問⑦ 介護保険情報システム随意契約の基準について | メイン | 所沢サバイバルプラン ① »

不思議の国の地方議会①

「地方自治は民主主義の学校」と言ったのは英国の政治学者プライスです。
 同じように、地方議会も民主主義を学習する上で重要な役割を果たしています。 ただ、国会に比べ地方議会は、その役割やしくみがなかなか理解されていないようです。かくいう私も、地方議員になるまであまり仕組みについて理解していたとはいえません。
 というより、地方議会に関心がなかったという方が正確でしょう。  先日も、ある方に市議会の議場を案内したところ、「国会には行ったことがあるけど市議会は初めてだ」といわれてしまいました。現実には市民の方も国会へ行ったことのある方のほうが、所沢市議会へ行ったことのある方より多いのではないでしょうか。
 現実には、議会では市民の皆さんに直結する議論が数多くなされています。平成17年9月議会でも、市が行う放課後児童預かりの制度である、「生活クラブ」の有料化が決まりました。
 所沢市議会は、本会議も委員会も傍聴が可能ですし、以前は記入していた傍聴者の申し込みも氏名等を記入しなくても可能です。(個人情報保護の観点から)
 平日の昼間に、会議を開催して来てくださいというのも市民の方には失礼なのですが、やはりなかなか来ていただけません。  実際に来ていただいても、話している内容がわかりづらいとも指摘いただきます。 そのわかりにくさの原因は、きまった手順で議論をするため、その手順についてある程度理解がないと「何、まわりくどいことをやっているんだ」というご指摘につながります。
 確かに、様々な回りくどさというのは、議論の公平さや確実さを保証するためには重要です。 でも、そういったことを言い訳にしていて許される時代でないこともまた事実です。
 そろそろ地方議会も変えるべきところと変えなくていいところをしっかりと見分けつつ、わかりやすい議会を目指すべきと考えます。
 この企画はいつまで続くかわかりませんが、地方議会の生の現実をお伝えするとともに、変えていくべき点は大胆に提言していこうという趣旨です。
 本来であれば、「地方議会 こんなこといらない」といったテーマで議員になってからすぐ始めようと思っていたのですが、私自身が地方議会について語れるぐらいに理解するのに時間がかかったためやっと始められるようになりました。
 今後、議会の様々な問題(「議員のなわばり」「与党・野党」「代表者会議」など)について取り上げていきますので、ご意見ご感想を是非お寄せください。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)