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議会運営委員会視察① 愛知県豊田市

 11月7日(月)、議会運営委員会の視察で、トヨタ自動車で有名な豊田市を訪問しました。 豊田市は、より市民の方々にわかりやすい議会をキーワードに議会改革を進めてきました。 わかりやすさの観点から、一番改革が必要とされたのは、市議会の一般質問でした。
 国会の場合、例えばよくテレビ中継される予算委員会などは、「一問一答方式」といい、一つの 質問に対して、原則として一つ答えるという形で質問が進みます。 そのため、見ている方々も議論の内容が日常の会話に近い形なのでわかりやすいといわれています。
 ところが、地方議会の場合は、一度見たことのある方はわかるとは思いますが、大抵「一括質問一括回答方式といい、一括で全ての質問を行い、一括で回答されるという方法で進められます。 そのため、議論の流れがつかみにくいという欠点があります。
 豊田市議会では、わかりやすい議会のために、平成15年から検討を始め、一問一答方式の導入を決断し、平成17年3月議会から実行しているそうです。 議場の形も、市長などが座る市の理事者の席に面する形で、質問者の席を新たに設置しました。  傍聴に来ている市民の方々からも評判は上々とのこと。
 ただ、一問一答にも問題がないわけでなく、質問時間の配分が難しいことや、理事者側がだらだらと回答すること、質問の答えは制限時間が来ても答えることを利用して、終了間際に多くの質問をする場合があること、などがあるそうです。
 他にも、わかりやすい議会のために、それまでは市の広報と一緒におこなわれていた広報誌を 独自発行に改める、一般質問をCATVやミニFMなどで生中継を行うなどの試みがなされています。
 他にも、様々な議会活性化に向けての努力が行われていました。 所沢市でも、豊田市の例を参考にしながらわかりやすい議会を目指して、まずは一問一答方式の導入に向けて、議会運営委員会でも議論を煮詰めていきたいと思います。  詳細は、 豊田市議会活性化報告書(pdf)をごらんください。
 他にも、豊田市議会の取り組みとして、所沢市にも取り入れるべき点としては、 公職選挙法より厳しい規則を設けて、市議会にそのための「公選法運用委員会」を置いていること、議員控室が、それぞれの議員ごとにパーティションごとに囲まれたブースになっていること、一般質問の内容について、一般質問が始まる以前に、議会のホームページに公開することなどが挙げられます。
 いずれにしても、他の議会の運営方法を視察することは非常に参考になることを実感いたしました。 今後も、折を見て、他の市議会についても研究をしていきたいと思っております。

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