« 2006.03月議会 一般質問⑤ 職員給与の適正化について | メイン | 6月議会報告(予告編) »

2006.03月議会 一般質問⑥ 情報化投資のあり方

本年1月電子市役所推進アクションプランⅡが発表された。
 前回のアクションプランに比べて、「システム調達の見直し」「レガシーシステムの見直し」など、私が主張してきたことが取り入られ、大変満足している。
 今回、財務会計システムで、仕様設計と開発が分離するという試みがなされているようであるが、このことも素直に歓迎したい。
 また、昨年の図書館システム更改にあたっても、また、今回の公共施設利用システムでも随意契約ではなく、提案型方式でおこなっていることもよい傾向である。

 あらかじめ、ことわっておけば、実は、仕様設計と開発が分離することで、コストダウンが図れるかどうかは確定的ではない。しかし、なによりも導入するシステムについて「見える化」が進むことが極めて重要。現在は、とにかくベンダーのいいなりで価格設定。高いがどうかも判断できない状態。
 これで、議会も住民も物申しやすくなる。

 原則、一定金額を超えるシステム導入にあたっては、仕様設計と発注の分離。仕様設計は独立系コンサルタントが実施するなどを今後は要綱としてルール化するべきと考えるが如何か?

 つづいて、ここではっきりさせておきたいが、よく随意契約の理由として、1)いわゆるメインフレームとの連動がしやすいこと、2)新しいシステムを入れた場合、うまく作動しなかった場合どうするか という理由にならない理由を述べる場合がおおい。
 しかし、実際にメインフレームとクラサバ間のデータのやり取りは、一台変換サーバーをおけば、解決する問題であり、実際に、銀行の預金決済では、違う金融機関同士がデータをやり取りしているわけだし、所沢市でも、メインフレームとクライアントサーバー型のシステム、介護保険、戸籍などは、実際に変換サーバーを利用しているわけで、同じ会社のシステムにする必然性は全くない。
 また、図書館システムは使われた方はわかるとおり、会社が変わってより使いやすくなっている。

 そこで、質問だが、
 1)図書館システムの導入にあたって何か問題はあったのか?
 2)現在の変換サーバーを利用すれば、他者のクラサバシステムを導入した場合も、データ変換は問題なく行えるのか?
 

西久保総合政策部長

情報化投資調達のあり方やそのルールづくりにつきましては、9月定例会におきまして、助役からも御答弁申し上げたように、情報システムの調達につきましては、さまざまな手法がある中で、総合評価方式によります調達方法がよいのではないかとの考えをお示しさせていただきましたが、これが最高であるという決め手がないことから、平成18年度当初予算の計上におきましては、その試行がなされているところでございます。
 いずれにいたしましても、情報化投資のあり方のルール化におきましては、国や外郭団体が研究をしておりますガイドラインなどを参考にガイドブックを作成いたしまして、各課のシステム調達のサポート、職員の意識の向上に取り組むとともに、公正な競争環境の実現と適正な価格で適正なシステムの導入を可能とするよう改善を図ってまいりたいと考えております。
 次に、図書館システムの導入に当たって、何が問題があったかとの御質問でございますけれども、図書館担当からの報告によりますと、この開発計画前には数多くの書籍でございますとか、利用者のデータを新しいシステムにスムーズに移行できるかといった不安があったとのことでございましたけれども、業者選考に当たっては、現行データを変換サーバーにおいて自主解析した実績があります図書館システムに定評のある業者を対象にいたしましたことから、データ移行については特に問題は発生いたしませんでした。
 次に、現在の変換サーバーを利用すれば、他社のクライアントサーバーシステムとも問題なくデータ交換が行えるのではないかとの御質問でございますけれども、議員御指摘のように、所沢市におきましてもメーンフレーム、いわゆる汎用機とクライアントサーバー型のシステムと随時連携をいたしまして、業務を行っているものでございますけれども、その連携に際しましては、同一会社のパッケージソフトが開発され、安定的な稼働が見込める業務に限って使用しているものでございまして、他社のクライアントサーバー型システムと随時連携しておりませんので、その詳細は現在定かではありません。
 しかし、国におきまして、行政情報化の総合的、一体的な推進に取り組むために、国、地方公共団体におきます実務者によります協議会を設置いたしまして、OSやプログラム言語に依存しない、いわゆる標準仕様によりますデータの標準化の検討がなされておりますことから、今後のシステム構築の動向を注視しながら、当市のシステム化のあり方を研究してまいりたいと考えております。
 以上でございます

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kuwaken.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/25

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)