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2007.09議会 一般質問② 救急業務に関する条例制定を

 条例制定を、というタイトルではありますが、少しトーンダウンしまして、救急業務の適正利用推進対策に的を絞って質問させていただきます。

 先日9月9日は救急の日でした。所沢市でも救急の日にあたってイベントを開催されて大盛況であったと聞いております。救急の日にあわせてということでしょうが、先日回覧板で、むやみやたらと救急車を利用しないよう呼びかけるビラが回ってきた。
 この3月議会でも、救急の需要増加にあわせて、人員増の予算を議決した。
 本年、3月の議会でも、仲村せいこう議員が質問で取り上げたが、横浜市では、救急業務に関する条例の制定を計画している。
 この条例では、救急車を呼ぶほどでないにも関らず救急車を呼んだ場合、過料を請求するという条項が提案されている。
 しかし、現時点でも条例が制定されていないところを見ると、過料を請求するのは大変ハードルが高いように思われる。

 横浜市の調査によれば、平成17年4月の1週間について調べたところ、傷病者のうち「救急業務に該当しない」と判断されたものが、全体の約28%という結果であったそうだ。
 
くわけん所沢市において、「救急業務に該当しない」割合はどれくらいか?そういったデータをとっているのか?

北田消防長
 「救急業務に該当しない」といったデータはとっていない。
平成18年、搬送人員11,774に占める軽傷者の割合は約52%。
そのうち社会通念上不適正利用と思われる事例は数パーセント。


くわけん 平成18年度中の、年間5回以上の頻回利用者の実態は把握しているか。していれば示していただきたい?していないのであれば、調べる必要があるが、いかがか?

那覇市消防本部では、那覇市福祉局とともに頻回利用者を個別訪問することによって、年7回以上要請する利用者32名中、23名が救急車を要請しなくなったという。

北田消防長
年間5回以上救急車を要請する頻回利用者は、平成17年度が7人、平成18年度は4人

くわけん 所沢市でもこのような頻回利用者に対する対策を講じるべきと考えるがいかがか?

北田消防長
 救急車を頻繁に要請される方の中には、酩酊状態で要請される方や高齢者で一人暮らしの寂しさから要請する方、また、精神的疾患のある方で体調の不良等も無く要請する方々など様々。

 不適正な救急要請をする頻回利用者に対しては、119番通報時に通報者本人に対して、救急車の適正利用について指導したり、ご家族に対しても内面から是正に努めていただくなどの協力をお願いしている。

 場合によっては、消防職員が個別訪問することもある。
 ここ数年は、これらの指導が実り、頻回利用者の減少が図られている。


くわけん
 条例制定とは言わないが、総合的な救急の適正についての議論やまとまった提案が所沢市でも必要と思われるがいかがか?

北田消防長
救急車の適正利用については自治会への回覧や広報ところざわ、インターネット等、様々なメディアで広報。救急講習会や事業所・自主防災組織等の消防訓練でも適正利用をお願いしている。
今後は、不適正利用者の具体的な実例も公表し、広報していきたい。
また、現在国で検討している救急需要対策や東京消防庁で実施している、現場トリアージ(緊急性に対する患者の選別)などの動向も見ながら引き続い積極的に取り組んでいきたい。

(くわけんより)
いよいよ、横浜市では、悪質な救急車利用に対する罰則を定めた条例を12月議会に提出するようです。
所沢市では、質疑にもあるように、関係者のご努力もあり、頻回利用者は非常に少ないようで安心しました。

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