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米国イリノイ州ディケーター市訪問①

11月8日(木) 所沢の姉妹都市である、ディケーター市を訪問しました。
 午前中は、ディケーター市庁舎を訪問し、こちらで準備した様々な質問に答えていただきました。

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ディケーター市の職員の皆さん

地方債の格付けは「A」評価
 米国の地方自治は、州によって、また州内でも地域によって違ってきます。日本の地方自治に比べて非常に複雑です。

 所沢市の姉妹都市はディケーター市以外に、中国常州市、韓国安養市があります。中国と韓国の姉妹都市には毎年議員が訪問しているのですが、ディケーターには市議会議員はここしばらく訪問していません。今回は、特に議会からの派遣ではなく、個人的に米国の地方自治について学ぶために行ってきました。2000年の地方分権一括法公布以降は、機関委任事務が法定受託事務に変更されるなど、自分たちの裁量で、行政事務が行える領域が拡大しました。以前は米国の先進的な事例を聞いても、日本の強力な中央集権の仕組みの元では、なかなか日本の事例に応用が利かないといったことがありました。
 しかし、地方債の調達を例にあげると、日本では、これまでは許可制で、かつ借り先は、郵便貯金などを原資とする資金運用部資金がメインでしたが、現在は地方債の発行も協議制となり、所沢市のような比較的財政の安定した自治体においては、地方債発行の自由度も高まりました。ディケーター市では、地方債の調達は自力で行っています。今回聞いたところによれば、ディケーター市も一般企業と同様に格付けされており、借金もないため、「A」の評価をもらっていると自慢げに話してくれました。(但しイリノイ州政府は大きな赤字を抱えているため評価は低いとのこと)。

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