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2007.12議会 一般質問 前文

あったかい市政 
 あったかいとはよくわからない。このことについてはまた、後ほど議論するが、
短期的にあったかくなるには、市民のふところがあったかくなること、つまり、財政支出の拡大は不可避であると私は思っています。
それとも、接遇のやり方をあったかくするといった程度のことなのでしょうか?
 マッチ売りの少女のように、一時のあったかさを求めて売り物のマッチを売ってしまっては、一時は市民の方々は、喜ばれるかもしれないが、夕張のようになっては、長い目でみれば、あったかい市政どころではなくなるのではないでしょうか?

 
 さて、今回、当麻市長は、マニフェストを作成し公表。
 正直にいえば、私ごときが評価して恐縮であるが、今回の立候補者のなかでは一番出来がよかった。また、並木東小学校跡地の早稲田大学誘致にも反対していなかった点も評価できる。 市長はご存知なかったようだが、わが会派「翔」でも、昨年の9月に、会派マニフェストを作成。
 ですから、マニフェストを作成する大変さというのはわかっています。
 また、偶然の一致かもしれませんが、私たちのマニフェストと同じ内容もある。「(仮称)子育て支援部」を創設する。入札制度改革。自治基本条例の制定などです。
 その点については、市長に頑張っていただければ、私たちのマニフェストの達成率も高くなりますので、歓迎いたします。
 ただ、時間がない中でお作りになられたせいで、マニフェストとしての基本要件を満たしていません。
 新規の予算が伴う事業に、その予算の総額が提示されていません。例えば、24時間の小児医療センターや司書補助員など、新規の事業項目には、どれぐらいの費用がかかるか明示すべきでしょう。財源については後ほど一括して聞かせていただきますが、本来であれば、新規事業によって発生する費用の総額を用意するための財源議論でなくてはいけません。マニフェストについて詰めが甘かったせいで、退職金削減の提案など、様々な矛盾が生じています。
 また、私が当選したのだから、マニフェストも信認された、というような思いをお持ちかもしれませんが、条例を無視してまでもマニフェストを実現するのは、憲法で保障された、「法の下の平等」にあきらかに踏みにじる行為です。
 ちなみに、法政大学教授で、自治体議会改革フォーラムの発起人でもあり、所沢市の 委員長、廣瀬克哉氏も、マニフェストについて、「地域社会で生活する人びとの意見は多様であり、最も多い票を得た候補者のマニフェストにそれらすべてが反映さあれているというわけではない」と語っています。あくまでもマニフェストはその候補者を選ぶ一つの客観的な素材に過ぎないわけであり、代表制民主主義においては、あくまでも、決定を委任すべき人物を選ぶのが選挙の役割です。ですから、あまりマニフェストに拘泥するのもいかがなものでしょうか。

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