2008.03議会 一般質問③ 下水道の震災対策について
視察で、長岡市に行ってびっくりした。
2004年10月23日に発生した新潟中越地震に際して、下水道が2週間以上利用不能となったというお話を聴いた。地震三日前に大雨がふったことや、下水管の埋め戻しに川砂をりようしていたことなどから、液状化が起こり、マンホールの隆起・沈下が1,300箇所以上発生するなど、管渠施設が大きな被害を受けたそうだ。
2004年10月30日時点で、下水道が利用できない世帯が13,000世帯に上ったそうだ。てっきり下水道は地震に対して強いと思い込んでいたが、そうではないケースがあることを知った。
震災などで、避難所暮らしで大変なのがトイレ。とにかく、トイレが利用できないとなると、水分摂取や食事を控えることになり、それがさらにエコノミークラス症候群や栄養不足による、体調不良を引き起こす。それほどトイレの確保は重要だ。
所沢市でもマンホール直結型トイレなどを整備している。
くわけん 震災などによる影響度評価を行っているのか?例えば、阪神淡路大地震程度の規模の地震が起きた場合、所沢市の下水道はどのような被害を受けるか想定しているのか?
くわけん マンホールトイレは、震災の影響を受けにくい場所を考慮して位置を決定しているのか?
鈴木下水道部長 下水道機能がマヒすると、市民生活に大きな影響を与えることになる。震災による影響度評価、被害の想定は行っていないが、国土交通省の「下水道施設の耐震対策指針と解説」にそった下水道整備を行っている。
マンホールトイレについては、危機管理課において、平成9年3月に実施した防災アセスメント調査結果をもとに、平成19年度は10ヶ所設置。今後は、設置場所の耐震性は十分考慮していきたい。