身近にある奇跡「ふくじゅそう」
6月30日(月)午後 新所沢ボランティアグループ「ふくじゅそう」の30周年記念の会がありました。
「ふくじゅそう」は30年前の昭和53年、地域のひとり暮らしの高齢者に集まる機会を提供するために生まれました。
当初は、民家を借りて活動していましたが、現在は、かつての市営の質屋だった施設を拠点に活動をされています。
活動内容は、高齢の方々への月2回の昼食会、配食サービスや、茶話会、資金源確保のためのバザーや手芸などを行っています。
今回、30周年にあわせてふくじゅそうの皆さんが記念誌を発刊されました。
その記念誌にくわけんが寄稿した内容を以下掲載いたします。
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身近にある奇跡「ふくじゅそう」
桑畠健也
この30年で、高齢者をとりまく環境も、介護保険制度の誕生で激変しました。
確かに介護保険は使いやすく便利な制度です。
先日も民生委員さんとの話合いで、65歳以上の高齢者に対する支援制度は、ずいぶん整ってきたという話になりました。
しかし、一方でお互いの助け合いの精神のようなものが、薄まってしまったような気もします。
家族や地域の支えあいや助け合いが前提にあって、その上に介護保険があったはずです。ところが現実は介護保険だけが肥大化してしまったのです。
本来中心になるべき、支えあいや助け合いの活動は脇へ追いやられてしまった印象です。
そういう意味でいうとある種の逆風にたえながら、ふくじゅそうの皆さんが、助け合いの精神で地道な活動を30年間も継続できたことは、私は身近にある奇跡だと思います。
ふくじゅそうの皆様のこれまでの根気強い活動に改めて敬意を表させていただきます。30周年おめでとうございます。そして、50周年に向けて私も微力ながらお手伝いをさせていただきたいとささやかに思っております。
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