2009.12定例会 一般質問④ 中央公園ビオトープについて
緑町の中央公園には、ビオトープを実施しているエリアがある。看板表示があるのでわかる。そこには、中央公園が県内初となるグランドワークの手法で、ビオトープをつくっていく、と書かれている。
しかし、先日、ビオトープのエリアの下草が広範囲に刈られてしまった。
Q そもそもビオトープエリアを設定した経緯は?
A 神田建設部長 緑町中央公園は武蔵野の面影が残る雑木林に松やコナラが植生。公園内に自然がある公園として昭和35年に完成した都市公園法による近隣公園。当時は雑木林の中を自由に散策できる状態だったため、植生している木々の周辺が年々踏み固められ、土が硬くなった。さらに落ち葉の清掃で腐葉土が少なくなり、昆虫、植物が非常に生育しにくい環境になった。平成5年前後、雑木林にカブトムシやクワガタの生息できる林、植物、昆虫が成育できる林の創造を体験し、自然界の仕組みを知ってもらいたいと考えていた。そうしたところ、自然保護団体から協力したい旨の声があがり、平成6年8月に市民・市・企業の協働による改良作業を実施。改良作業は、雑木林の土を50㎝程度掘り起こし、その上に他の地区から運んできた腐葉土を盛り土。その面積は約3,700㎡、全体面積の17%になっている。そのスペースがビオトープエリア。現在、人の立ち入りができないよう木さくやビオトープ説明用看板が設置されている。
現在は、桑畠はいてもクワガタはいないという感じだ。
Q 公園を管理する側も中央公園のビオトープのことを忘れているのではないか?
A 地元から、夏場を迎えて下草等によって公園内の様子が見えない、防犯上の問題があるという声が寄せられ、刈ってしまった。また、職員に対するビオトープの研修、教育が十分徹底できていなかったことも刈った要因。
Q 今後はこのビオトープをどのように管理運営していくのか?
A 生き物が住みやすいような環境に再生させるため、自然保護団体や周辺自治会とも話し合いをさせていただき、ご協力を得ながらビオトープを復活させたい。これを契機に緑町中央公園のビオトープについて、市のホームページあるいは、公園課のカウンターにも(説明を)ちょっと置きたい。