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電気自動車の時代はやってくるのか?

 今年に入ってからのメディアの話題はやはり電気自動車のようです。昨日もTV東京「ガイアの夜明け」では電気自動車特集でしたし、今週(1月12日号)の週刊SPAの神足祐司のニュースコラム「これは事件だ」でも、電気自動車について紹介していました。
 電気自動車は当分先で、まずはハイブリッド車、そして水素燃料電池車、最後に電気自動車かと思っていましたが、神足氏の記事によれば、インタビューに答えているモータージャーナリストの舘内が「その水素は分子が非常に小さいから、金属の中にまで侵入し、水素脆性を起こす・・・水素ステーションは1基3億円、3年でパイプ交換」などの事実を羅列し、「水素は23世紀まで無理」とのことだそうです。
 ガイアの夜明けでも、三菱の「i・MiEV」を採用しているタクシー会社の社長さんが、「もうこれからは電気自動車しか導入しない」「燃費がLPGの10分の1」と答えていましたし。先ほどの舘内氏も「EV(電気自動車)は夜間電力で1㎞=1円。大阪まで走って600円。気体水素の場合9,192円、ガソリンでも6,600円」とのことです。
 どうやら、移動に伴うコストは10分の1というのは、あながち間違っていないようです。
 重い荷物を運ぶ場合には、電気自動車の限界があるのかもしれませんが、人間を乗せて近距離を移動する分には、どうやら電気自動車に分があるようです。
 さらに、ガソリンエンジンの致命的な欠点は、やはり排気ガスに様々な化学物質が含まれていることでしょう。不完全燃焼を起こした場合は、事態はさらに深刻です。

 では、なぜこれほど優位性のある電気自動車が普及してこなかったかといえば、答えは電池がそれだけの性能がなかったということにつきるのでしょう。
 「ハイブリッド」 (文春新書) 木野 龍逸 著を読みますと、やはり電池の開発が難航したことが語られています。
 私も、一度おもしろがってH社のハイブリッドカーをレンタカーで借りたことがあります。家族の評判はさんざんで、それというのも、ちょうど後部座席の真ん中の席が電池収納スペースの上部にあるため、一段高くなっていて頭が天井にくっつきそうで、座り心地が大変悪かったのです。気のせいかもしれませんが、運転が長時間にわたると、なんとなくシートが電池の放熱のせいか暖かくなりました。

 電池製造は、意外とローテクなところがあって、基本的には粉体を加工して作成します。私も土壌を扱った経験があるのでなんとなくわかるのですが、粉体は成分を均一にするのが難しいんです。粉体技術の進歩=電池の進歩なんでしょうね。
 
 残念ながら、私のように、団地に住んでいると、駐車場と家が離れてますし、駐車場には充電設備もないので、生ゴミ処理のコンポスターと電気自動車は導入できないのですが。
 
 
 

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