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リニアの部分開業(相模原~甲府)から所沢の成長戦略を考える①

 本日付時事通信によれば、「JR東海 は8日、名同社が東京―名古屋間で2025年に営業運転開始を目指すリニア中央新幹線について、神奈川―山梨の一部区間を前倒しで開業させる可能性を明らかにした。」ということだそうだ。
 リニア事業の在り方についてはここでは言及しないが、いずれにせよ相模原も甲府も新たな路線と鉄道駅ができるというのは、地域の発展にとってはプラス材料となるだろう。

 明治維新以来、鉄道駅を得るかどうかでその地域の発展に違いが生まれてきた。
 町の中心部を避けて駅を建設したために、既存の中心部が衰退したといういのはよく聞く話しだ。
 
 最近の例でいえば、長野新幹線の駅ができた佐久平と、駅が遠のいた小諸。佐久平駅周辺は発展し、小諸駅は発展の機会を逃した。
 武蔵野線越谷レイクタウン駅の開業も大きなインパクトを与えた。
 また、つくばエクスプレス開業により沿線開発が進み、沿線人口も着実に増加しつつある。

 翻って、わが所沢市。1987年(昭和62年)航空公園駅開業以来新駅は建設されていない。新所沢~入曾間の駅の構想も潰えたようだ。相変わらず、西武新宿線は、かろうじて国分寺直通運転ができたものの、そこからJR線に乗り入れるという話はあまりないようだ。始発と終点が他線と接続していないのだ。

 対前年度人口増加率も、航空公園駅開業の1987年(昭和62年)以降に、102を切り、平成7年以降は100を超えることはない。

 (ちなみに、埼玉県和光市では、対前年度人口増加率が、平成6年が103、平成7年が104をピークに平成5年以降、平成16年、19年を除き、常に101以上を維持している。)

 一方、財政規模も人口規模も近い神奈川県藤沢市との比較をみてみよう。
 

 ②へつづく 

 

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