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キャリア官僚が中学校長に

 本日付朝日新聞に、文部科学省キャリア官僚から東京都品川区立大崎中学校校長に転身した 浅田和伸さんのことが紹介されていた。
 御本人は、官僚をやめてではなく出向の形での赴任だそうだ。それでも、こうしたキャリア官僚の方が教育行政ではなく現場に出向かれるというのは大いに結構なことだと思います。

 また、こうした人を受け入れられる品川区教育委員会も大したものです。

 そのインタビュー記事で最も目を引いたのが以下の個所です。

 40人学級について
 「霞が関の人たちにそう言うと、よく「オレたちの頃は60人だった」とか「オレが通っていた私立○○中学では50人学級だったが、問題なかった」といわれる。中央省庁は中高一貫の私学出身者が多く(そして国立中高も多い:筆者注)現在の公立校の状況をあまり知らないんじゃないかと感じることもある」

 そうですね。このコメントに今の公教育の問題が凝縮しているような気がしますね。

 私も松下政経塾に入ったとき、労働体験ということで、広島県府中市の自動車部品を作る鋳物工場で2ヶ月お世話になりました。
 松下政経塾は、設立当初から、労働体験がカリキュラムにあり、当初は松下電器で工場実習と販売店実習がカリキュラムにありました。
 
 現場を知っていることが日本企業や社会の強みでしたし、メーカーなどは、大学卒の新入社員を現場で働かせることで、通過儀礼としていたのですが、最近はそうでもないんでしょうね。

  話が違う方向に行ってしまいましたが、自分は安全圏にいて人にはいやなことをやらせる人が増える社会は確実にダメな社会であることは声を大にして言いたいと思います。

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