所沢市立教育センター 研究員研究発表会
2月20日(土)午前に開催された、所沢市立教育センターでの、研究員研究発表会を見に行ってきました。教育センターは、現場の教員の方々を研究員として処遇し、大学の先生などから、指導助言をいただきながら、研究をテーマを決めて研究を行っています。その発表会が今回の発表でした。
私は不登校対応の研究と、知識・技能を活用する学習活動研究、ポスターセッションを聴講、見学させていただきました。
ちょっと本題からはずれるのですが、知識・技能を活用する学習活動研究の発表で、参加者が実際に高校生向けに出題されたPISA(OECD生徒の学習到達度調査)の問題を解く機会がありました。
出された問題は、2000年PISAで、日本人がもっとも順位が低かった読解力の課題でした。
答えは公表されていないとのことですが、非常によくできた問題だと思いました。
今回の研究も、まさに読解力を高めるための研究だったのでしょう。
先生方は、日ごろの業務を抱えながらさらに研究をされるということで、その労苦がしのばれました。
内容については門外漢ですので、よくわからない点も多かったのですが、発表される先生方も、それを聞きにくる先生方も大変熱意のある様子でしたので、心強く思いました。
このように現場の先生が研究員として研究するという素晴らしい機能を持った教育センターですが、ひとつだけ課題を挙げるとするなら、生涯学習推進センターの教育臨床研究エリアと教育センターとの連携がいまひとつ機能分担が整理されていない点は懸念材料です。これも早稲田との連携の深度によって変化してくるのだと思いますが、ちょうどその日に、その後に参加したある活動でも、なぜ早稲田と連携しているか、その効果が見えないと言われてしまったので、関係者には一層のご尽力をお願いしたいものです。