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2010.03定例会 一般質問② いこいの広場の生物多様性創出について

 平成20年6月に、生物多様性基本法が制定されました。この法律では、地方公共団体の責務として、「生物の多様性の保全及び持続可能なりように関し、中略 地方公共団体の区域の自然的社会的条件仁王板施策を策定し、実施する責務を有するとされています。

先日市長は、「質の高い緑を、市民参加で保全をしっかりやっていきた」と答弁された
Q 市長の考える質の高い緑とは?
当麻市長 保全した緑がいつまでも市民の皆様に潤いや安らぎを与え、生物の多様性の実現が図られ、多様な生き物がはぐくまれる環境が維持できるというのが、質の高い緑として考えられる。

 いこいの広場は、本来の目的は遊水池機能、つまり氾濫防止の機能と、砂川堀の水質浄化の役割があると思う。
 平成12年3月31日、当時の志村下水道部長が仮説調節池の有効利用検討委員会報告に決済をしています。この報告によれば、第三調整池については、「調整池の中に大、小の池を数カ所に作り、周りには水性植物(アシなど)、池の中には炭を入れて水質浄化を行う。水辺では湿性植物がみられ、池ではメダカなど、周辺ではトンボ、水鳥などの動植物が住める環境(ビオトープ)にする」と報告されています。 

Q 部長は、この決済ご存じですよね。
藤巻下水道部長 承知している
Q いこいの広場のビオトープ設置で水質浄化機能が発揮されたか。また、植生や生態系に変化はあったか?
藤巻下水道部長 平成7年度に水質浄化を目的に第三調整池の中に設置した池で、平成20年度にヨシ、セキショウを植え付け、拡張。
 平成21年度前後のBOD(生物化学的酸素要求量)値は5.7が4.3に減少した。
 植生については、池の斜面にあたらしくミゾソバやカントウヨメナ等の在来固有種が見られるようになり、池にはギンヤンマが見られるようになった。また、水質の悪い場所で生存可能な外来種のサカマキガイが以前は見られたが現在見られなくなった。淡水魚のヨシノボリやクチボソが確認されており、魚を狙ってカワセミやアオサギも出現している。

 先日の部長の答弁に、何も手をつけず、そのままにしておくほうがよいという意見が合ったと聞く。日本の生物多様性は、特に里山や水田においては、人間が手を加えていくことで、ギフチョウなどの氷河期残存種が生存してきた。生態学においても、従来は何も手を加えなければその地域の潜在自然植生に見合った極相林に達するという考え方があったが、極相林がかならずしも生物相が豊かでないことがわかってきている。

 いこいの広場のビオトープ整備にあたって住民参加で充実してほしいと言う声があります。
私も、昨年の7月に、所沢の環境に関心のあるサークルに所属している子ども達が是非ともこのいこいの広場のビオトープを作らせてくださいという陳情の取り次ぎを市長にさせていただいたことがあります。
中央公園のビオトープ地区が、乱暴に下草刈りされてしまった際にもお願いしたのだが、ビオトープでは、除草といっても残すべき草木と除去してもよい草木の違いがある。例えば、まずは優先して除去しなくてはいけないのは外来種である。
 なぜなら、在来の動物種が豊かになるためには、食料となる植物を残す必要があるからだ。また、植物の繁茂のためにも、例えば虫媒で受粉するさくら草の花などは、例えばみつばちが花をみつけやすいようにしなくては、花も絶滅していく。相当慎重に選択して残すべきは残し、除去すべきは除去しなくてはならない。

Q 少なくとも年に1回は、ビオトープについての知識と経験豊富な団体や住民も交えて除草を行うことはできないか?
藤巻下水道部長 現在1年に2回除草作業を行っている。この除草の目的は、雑草の種子が畑に飛散しないようにすることと、伸びた草が下流域に流れ雨水の流下に影響を与えないようにするため。
 あくまでも雨水調整機能を損なわない利用方法があればと考えている。
地域住民の方とともに除草を行う時期、方法等については今後とも共にできるような形で検討していきたい。

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