議会改革度調査で所沢市議会が8位に(784市・23区中)
日本経済新聞産業地域研究所が行った全国市区議会改革度調査で、所沢市議会が全国第8位に選出されました。
これまでの所沢市議会の取り組みが評価いただけたので、素直にうれしいです。
同僚議員とは、所沢市議会の取り組みは、秘かに日本でも先頭集団に入っていると話し合っていただけに、そのことが、自己満足ではなく客観的な指標で明らかにされた意義も大きいです。
所沢市より上位の市議会の多くは、所沢市議会が議会改革の参考のために視察した市でした。
トップには、京都府京丹後市が選ばれました。所沢市議会に議会基本条例制定に関する特別委員会ができたのも、京丹後市議会のお陰といってもいいでしょう。京丹後市を視察し、大同議員の議会改革にかける熱意に、参加した一同が、影響を受けました。京丹後市への視察がなかったら特別委員会はできていなかったかもしれません。
2位は伊賀市です。伊賀市も議会運営委員会で訪問させていただきました。
4位の小松島市には、議会報告会の視察に昨年議会運営委員会でお邪魔しました。
さて、ランキングで8位になったからといってうかれている場合ではありません。そもそもが、母集団としての日本の地方議会が、新しい時代への対応が遅れているのですから、この結果に甘んじることなくさらなる地方議会のあるべき姿を目指して、より一層の改革を進めなくてはなりません。
早速、所沢市議会図書館でも定期購読している日経グローカル No.145号(2010.2.5)の、特集記事を元に、所沢市議会の改革においてまだ実現しておらず、今後実現にむけて努力すべき項目についてあらためて検証してみたいと思います。
1)請願・陳情者が直接説明する機会を議事録に残すこと
これまでも所沢市議会では、請願者に対して、請願が付託された委員会でいったん休憩をとって、請願者の請願理由を述べてもらい、請願者に対して質問を行うなどを行ってきました。しかし、当然休憩中に行われるので、議事録には残りません。議事録に残るようにするための工夫をこれから講じていかなくてはなりません。私としては、請願者を参考人招致するという方法もあるかなと思っています。そうなれば議事録にも明確に残ります。そのためには、議会日程を、予算審議の委員会と、参考人などをお呼びする委員会を分けて会期中に2回開催するのがいいのではないかと考えています。
2)予算書・議案書だけでなく議案関連資料(事業概要調書など)のネット公開
とにかく、議員の手元にある資料については、傍聴者などに、同じものがネット上で見られるようにする必要があります。ネットにアップする際も、今後内容に変化が生じるか可能性があることをあらかじめ了解していただくことが重要です。
3)議員提案条例を増やす
所沢市は全国に先駆けていわゆるダイオキシン条例を制定した伝統がありますが、残念ながら議員提案条例はあまり活発とは言えません。今回は、議員提案条例として、議会基本条例があったのでいちおうかっこうがつきましたが、やはりもっと積極的に議員提案条例に取り組んでいく必要があります。
4)傍聴人からも意見を聴取する
委員会に限定されますが、せっかく議会に足を運び、傍聴に見えた方から、何らかの形で、ご意見をいただくのも重要です。議事録に残すか残さないかは別として、休憩をとって、委員長裁量で意見を気軽にお聞きすることがあってもいいと思います。議会基本条例制定に関する特別委員会では、実際に休憩中に傍聴者のご意見をお聞きしました。
5)議会事務局に法務担当職員の配置を
兼任辞令でもよいので、議会事務局には、法務担当職員を配置すべきです。
以上のような点についてさらに改革を進めていきたいと思っております。