2010.06定例会 一般質問⑤ 学びノートの著作権問題について
先日の教育福祉常任委員会の委員長報告にもあったように、学びノートについて、特に国語、算数、数学については何らかの見直しをすべきという提案を行った。
くわけん 教育委員会として、今回の提案に沿ってどのような見直しを行うことを検討しているのか?
私としては、国語、算数・数学については、原則的には全員への印刷配布は中止し、希望者のみのダウンロード方式にするべきと考えている。
また、当初の学びノートの目的である、自習用の学力の底上げ、教材費負担軽減という部分に事業目標を設定するなら、著作権料を教科書会社に払って教科書準拠の教材として学びノートを作り直すべきと考える。
内野学校教育部長 教育福祉常任委員会での提案を踏まえて、教科書準拠の内容にすることや利用対象を絞り込むなどについて、学びノート活用等検討委員会や外部からの意見をいただきながら、見直しに向けての検討を進めていきたい。
くわけん 教科書に準拠した教材を作成する場合の手続きはどうなるのか
内野学校教育部長 教科書利用に対する相談窓口があり、一般社団法人教学図書協会への申請が必要。利用する教科書ページ番号や教材の発行部数等を記載した申請書を提出すると、協会での審査後、許諾の有無、使用料について回答がくる。
くわけん 著作権料を払うとした場合の著作権料はいくらか?
それほど高くない印象である
内野学校教育部長 算数、数学の学びノートについては、教科書の問題をそのまま利用せず、数値等を変えて作成すれば、使用料は発生しない。
仮に、著作権料を払う場合、使用する文章の文字数とか図版の使用数及び発行部数により使用料が決まるので、申請がされないと金額が確定しない。例示では、著作物の利用ページが3ページ以下で部数が3,000から5,000部の場合、1万2,000円。
くわけん 思い切って特に国語については教科書準拠型にしてはどうか?
内野学校教育部長 国語の学びノートは、百人一首やことわざ等があり個性的で、知識から一般教養まで身につけることのできる所沢独自のものであり、日本中を探してもないもの。教科書準拠になると国語は全面作り直しになってしまう。
いずれにせよ教科書準拠にするかどうかも含めて、見直しを進めたい。