2010.09定例会 一般質問④ 学校図書館の調べ学習対応について
先日、新所沢青少年を守る会の研修会で、「学校図書館のつくり方」という著書を書かれ学校図書館の改良について実践活動をされている赤木かんこ氏をお呼びして講演会を開催しました。
赤木氏のお話内容については賛否両論もありましたが、私は大変参考になり、目からうろこのお話が多かったです。その中で、かんこ氏は、かつての学校図書館は文学系の蔵書が多く、現在は、総合的学習や調べ学習などが増えてくるにつれて図鑑や百科事典などのリアル系といわれる本を増やしていく必要があるとのことでした。
所沢市では、今後、市長のマニフェストや住民の方々の請願もあり、学校司書の配置をより促進していくという方向性に向かっています。そのことは、大変結構なことですが、いくら学校司書を増やしても、学校図書館の蔵書も同時に整備していかないと、玉を補給しないで前線に兵士を送るようなものになってしまいます。
くわけん いわゆる文学系の作品と、産業系、自然科学系のノンフィクション系の蔵書割合はどうなっていますか?理科年表は必須になってますか?
佐藤教育長 小中学校の全校ではないが、調べたところ、小学校ではほぼ同じ割合(半々)で、中学校においては、文系の作品が4分の1、残り4分の3がノンフィクション系の書籍となっている。
理科年表については、各校にあるものと考えている。
くわけん 学校図書館に最低限備えるべき特にリアル系調べ学習系の蔵書リストを持っているか?持っていないとしたらそういう標準的な備えるべき蔵書リストを作成する必要があるのではないか?
佐藤教育長 現在学校に(標準的な蔵書リスト)提示することは考えていない。しかし、蔵書を整備充実させることは大切なことなので、各学校の主体性を大切にしつつ、教育委員会で適切な研修会など機会をとらえて学習に効果的な書籍の紹介をしていきたい。
くわけん 蔵書購入にあたっては、特定の保護者や先生の趣味で選定しているという事実も聞くが、やはりそれは問題ではないか?先生が調べ学習のための蔵書を整備するということを第一優先とすべきではないか?
佐藤教育長 調べ学習の書籍購入については、学校が主体性を持ち、教科等の年間指導計画に照らし合わせて必要なしょせき、あるいは学習をより豊かにする上での効率的な書籍を選定することを優先させるということが大切。
Q また、特に調べ学習系の同じ種類の図書を1クラス分購入する事例もあるようだが、やはり、予算に制約もあるのだから、同じ本を大量に購入せぬように何らかの方法をとる必要があるのではないか
くわけん 本の廃棄についてはもったいないという意見もあるとも思うが、特に自然科学系は新事実の発見などにより内容が陳腐化する可能性がある。全体の蔵書数を減らしたとしても、廃棄は積極的に計画的に進めるべきと考えるがご見解は?フォントが違うと今の子どもは読みません。
佐藤教育長 計画的に廃棄を進めるよう指導していく。情報については最新の情報を最近ではインターネットを通じてとれるようにもなっている。