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2010.12月定例会 一般質問① 米軍基地返還を巡って

 基地返還運動は、特に、最近では、実際に米軍が常時駐留していないこともあり、運動そのもののパワーがダウンしているではないか。

くわけん 市長の現状の返還運動についての評価は?
当麻市長 長年にわたり要望してきた東西連絡道路が、昨年から今年にかけて返還条件が国から示され、費用負担について協議中。昭和57年(1982年)から具体的な動きがなかったことを考えると、かなり前進した動きであり、これまでの返還運動が功を奏した結果であり、パワーダウンはしていない。


これまでの、返還運動に加えて、新たな活動を模索していく必要があるのではないか。
私は北海道出身で、北海道民ならが北方領土の日というのが設定されていることが知られている。

くわけん 市長は北方領土の日というのがあるのは知ってました。いつですか?
当麻市長 昭和56年に、2月7日を北方領土の日と決めたと承知している。

所沢市でも北方領土の日のように、基地返還の日というのを制定してはどうかと考えています。
例えば、これは基地対策協議会のなかでも提案させていただいたのだが、その後、協議会であまり議論していただけないようなので、敢えて一般質問させていただくのだが、

くわけん 例えば、昭和42年 3月12日 基地返還市民大行進の日にちなみ、3月12日を基地返還の日を制定して返還運動にはずみをつけるべきと考えるがいかがか?
 もし基地返還の日が制定されたなら、その日は、基地を全員で輪になって取り囲むなどの運動があってしかるべきと思う。

当麻市長 返還が全く進んでいないなら必要もあるかと思うが、現在は東西連絡道路の返還を中心に行うべき時期と考えている。

くわけん 基地返還の日は無理だとしても、これまでの運動を越えて、なんらかのアクションを起こしていくべきではないか?
ここにこういうバッジがある。これは、北方領土返還を求めるブラウンバッジである。
 基地返還バッジをつくってはどうか?
 当麻市長 一般的にはあまり知られていないのではないかと思う。このバッジの周知効果を見極めていきたいと考えている。

くわけん ところで、東西連絡道路だが、北方領土についても、結局は2島返還と4島返還の議論があり、いま思い返せば、あのとき、2島返還で合意しておけば、と悔やむところだ。
残念ながら、国際情勢は大きく変化しつつあり、北方領土も2島どころか、いまや返還への道筋すら描けない状況になってきている。そういう意味では、東西連絡道路も、2島返還と同じような要素をはらんでいる。そこで市長に質問だが、やはり、所沢市も言うべきはしっかり主張してそれでもだめな場合は、やはりもう払う者は払ってでも東西連絡道路をなんとしても取り付ける必要があるのではないか?

当麻市長 市の費用負担は少ないにこしたことはないし、国にも負担軽減について要望してきた。やはり長年にわたる東西連絡道路の返還について、多くの皆様のご努力によってここまで進展してきたので、私もこの機会をとらえていく必要があるという認識は議員と一致している。

くわけんより 費用便益分析の観点からすると、果たして、東西連絡道路を、道路造成費以外に、国が要求する倉庫移転費などの2億円以上のお金をかけて、それに見合う便利さが得られるかといえば、直接的には得られないかもしれません。しかし、東西連絡道路を通すことによって、基地の機能制限にはつながっていくとするなら、基地返還の優先順位は上がっていく可能性も考えられます。
悩ましい選択ですが、市長への一般質問でも触れているように、ここは、一定程度国との交渉で、国に対して支払う費用の縮減が図られましたので、妥協する必要もあるのではと最近は考えています。

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