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2011.06  一般質問② 保護者帰宅困難時の子ども対応は?

3月11日は、この所沢市においても、停電や電車の普通によって混乱が生じた。特に深刻だったのが、帰宅困難者が多数発生したこと。
私も、いち早く帰宅困難者対策に議会でも警鐘を鳴らしてきたところ。
例えば、平成17年9月議会。しかし、この時にすっかりわすれていたのが、保護される側の子どもたちへの対応。実際にその後に策定した、地域防災計画にも、帰宅困難者の項目が書き込まれたが、やはり所沢に残された子ども達への対応については、なんら記されていない。
そして、実際に、3月11日を迎えたが、やはりというか、多くの問題があったと認識している。
私の知り合いのMさんは、ちょうど浦和で仕事の研修を受けていて、帰れなくなってしまった。ご主人も出張中とのことであり、また身近に親族もいらっしゃらないので、なんとかご近隣の方に預かってもらい、深夜1時にようやく帰宅できた。
地震発生時は、ちょうど時間帯が低学年の帰宅時間だった。
そこで質問。所沢のそれぞれの放課後を見守る組織はどのように対応したのか?
くわけん 教育長に、小学校と放課後ところはそれぞれどういう対応をとったのか?
  生活クラブいわゆる市営の学童に行かせずそのまま下校させた学校もあると聞いている。どういう判断でそうしたのか?
佐藤教育長 多くの学校が集団で一斉に下校した。ほうかごところ実施校10校の対応は、低学年がほうかごところに参加しているときに地震が発生し、急遽、他の学年と一緒に下校したのが5校、時間を延長して保護者に引き渡したのが2校、一斉下校のため、解説しなかったところが1校。
 生活クラブに行かせずに下校した学校は、子どもの安否を心配して駆けつけた保護者が多く、地域別に保護者と教職員を一緒に下校させた。


くわけん 所沢市ができてから震度5以上が実際にあったことはあるか?
鈴木危機管理担当理事 ない

実際に、地域防災計画の学校の項目を見ると、震度6以上で、警戒宣言が発令された場合の想定となっている。

くわけん 部長に、所沢市の生活クラブや民間の学童保育はどういう対応だったのか?
保育園はどういう対応だったのか?

仲こども未来部長 児童の下校中であったり、授業中であったり、状況は異なる。既に児童が登室している生活クラブ及び児童クラブは安全確保を再優先に対応。登室していない場合については、学校と連絡をとりあって、先生が送ってきたケース、指導員がお迎えにいったケースなどがあった。登室後は、早急に保護者へ迎えにくるまで預かる旨連絡。最も遅い時間に保護者のお迎えがあったのが、生活クラブでは午後9時30分、児童クラブでは午前0時。保育園については、公立保育園については、ほとんどの保育園で午後8時を越えて保育を実施。最も遅い時刻まで対応したのは、翌朝7時30分まで。民間保育園についてはも、同様の対応。翌朝6時30分までの対応があった。

くわけん 今回の帰宅困難者発生時の子どもへの対応について、実態をとりまとめて今後の対策を考えるべきではないか
仲こども未来部長 保育園や児童クラブ等は保護者がお迎えに来るまで責任を持って子どもをあずかるのが、帰宅困難時の最も大切な対応。
 各施設から地震対応の報告を取りまとめ課題を整理したところ、震災発生時に真っ先に必要なものは保護者への被災状況の情報伝達。発生直後に迅速な対応ができるようところざわほっとメールによる情報発信を開始した。
 また、現在施設と保護者及び学校等の関係機関との連絡体制なども含めたマニュアルの整備を進めている。
くわけん 市長に どうですか?子育てするなら所沢といいますが、これでは安心して子育てできないじゃないですか?市長のご感想をお聞かせ下さい。
当麻市長 保護者との連絡がとれず不安な時間を過ごした児童・生徒がいたことは事実。停電や交通機関の普通など、保護者の方が長時間にわたって帰宅困難者となることが発生直後に想定できなかったことが不安を招いた原因。
今回の震災対応で、地域防災計画の不備な面が多々見受けられた。

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