2011.09 一般質問① 東京電力に対する損害賠償請求は?
天災は避けようもないが、計画停電はあきらかに東京電力の管理不行き届きによる人災
報道では、津波の可能性を10日前に指摘されていた
東北電力女川原子力発電所は、津波想定して設計
くわけん 理事にお聞きします所沢市における、計画停電や放射性物質拡散による被害の状況と被害総額、主な被害のものをお示し下さい。
鈴木危機管理担当理事 計画停電実施に伴う主な被害としては、下水道部では計画停電地区のマンホールポンプの停止、浄化センター停電に伴う流入停止及び市民医療センターにおける人間ドックの中止など。
被害額については総額で約4,450万円。
主なものとしては、市民医療センターが19,554,243円、環境クリーン部では、空間放射線量等の測定及び節電対策費用などで、9,047,221円、教育委員会では、プール・給食食材の放射線量測定及び公民館等の輪番休業による収入減として5,562,585円など。
くわけん 市長にお聞きします。東京電力に対して、損害賠償請求を行うべきでは
当麻市長 東京電力への損害賠償請求に関しては、文部科学省に設置された「原子力損害賠償紛争審査会」において、「東京電力株式会社福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に関する中間指針」が8月5日に示された。
この指針のなかに、その他の項目で「地方公共団体又は国が所有する財物及び地方公共団体等が民間事業者と同様の立場で行う事業に関する損害については、本件事故と相当因果関係が認められる限り、賠償の大賞となる」などの記載がある。
損害賠償請求も可能ではないかと思われるが、当市と同様な状況にある自治体も少なくないと思われるので、調査するよう指示いたします。
くわけん お茶についても、ここで、問題になってきている。お茶農家の方々の損害賠償請求は、一義的にはお茶農家の方々が訴えることになるだろうが、所沢市でも損害賠償請求のサポートをすべきではないのか?
能登市民経済部長 東京電力福島原子力発電所の事故に伴う損害賠償請求については、手続きが複雑で、多岐にわたることから、とりまとめ、手続きの代行などを行うため、「JAグループ東京電力原発事故農畜産物損害賠償対策埼玉県協議会」が設立。
市としては、お茶農家の方々が損害賠償請求を行うこととなった場合、埼玉県やJAいるま野、所沢市茶業協会などと連携を図りながら、できるかぎりの支援を行っていきたい。