2013.06 一般質問⑤ 職員の規律について
くわけん ハナミズキ通り地中化にかかわる補助金返還では、関係者の処分が行われたがどのような処分が行われたのか?
能登総務部長 平成23年度において、市道4-245号線(通称ハナミズキ通り)電線共同溝工事に関して、工事進捗管理及び予算執行管理の不備により、工期内に工事を完了することができず、補助金として収納した国庫補助金についても返還を余儀なくされるという事態が発生した。この事態に対して、執行に関して直接的な責任を負うものとして、当時の道路建設課長及び同課主幹並びに同課副主幹を戒告処分とし、管理監督責任を負うものとして当時の建設部長及び建設部次長に対し、文書注意を行った。
くわけん 処分を検討する際にどういった観点から今回の処分内容になったのか?
能登総務部長 本件については、所沢市職員服務管理委員会において処分内容を審議した。同委員会では、処分内容を検討する観点として、1つには、工事を完了させることができず、また工事が完了しないことを想定して必要な手続きを行わなかったことにやむを得ない事情があったかどうか、もう一つには本件が、背任や横領など故意に行う非違行為には該当しないということ、の2点に着目し、慎重に審議を行った結果、関係職員らは、職責を全うせず、職務を怠ったものとして、内部規律維持と再発防止に資するため、戒告等の処分を決したもの。
市役所内部の規律維持の観点からすれば、今回の処分の妥当性はある程度理解できた。
一方で、補助金返還に伴う、約4000万円の損失についての対市民に対する責任は、担当職員の処分では済まされない。
くわけん 所沢市でも商工会議所に対する補助を巡り、補助額が増えたことで、市長などが給与減額を行った。副市長はご自身の給与を減額する気はあるか。
大舘副市長 今回の事案に対しては、商工会議所と同じようなことはしなくてもいいのかなというふうには考えている。