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2011年03月29日

東電からの家庭電力消費を抑制するには

 先日来、どうすれば東京電力からの電力の消費を抑え、家庭の電力消費が抑制できるか、家庭内でも議論をしてきました。
 電球などを変える、電化製品をなるべく省電力のものに変えていくといったことが基本となるのでしょう。しかし、これだけでは、劇的に電力消費が減るというものでもありません。
 我が家は、従来からガス派ですから、衣類乾燥機、食器洗い機、湯沸かし器はガスを主たる熱源にしています。もちろん、回転のためのモーター系動力は電力です。
 暖房も、ガスストーブで、3台あります。内1台は電気がなくても使えるタイプで、今回の停電中も利用できましたし、ほのかな光源としても役立ちました。

 ちなみに、私もこれまでの議会で、オール電化の学校給食施設に異を唱えてきました。

 平成16年  9月 定例会(第3回) 09月10日 

 とくに、電気で熱を発生させるのは、大変効率が悪いですから、熱源系は、直接燃焼させるガスや灯油に切り替え、さらに、ファンヒーターではなく、電気なしで単独で利用できる熱源がより理想的です。

 関連して、冷暖房効率を上げるには二重窓にすることが重要です。

 私は団地ずまいなのでちょっと導入は厳しそうですが、家の敷地が広くて、経済的にも余裕があり
 都市ガスが供給されている地域では、コージェネレーションシステムがお勧めです。
 東京ガスの商品名では エネファーム といいますが、ようするに、ガスで電気とお湯を生成する
 システムです。

 多分、これがあると夏の計画停電時にも電気は供給されるでしょう。

 太陽電池パネルも悪くはないのですが、くもりの時には発電効率が落ちますし、太陽電池パネル
 は、屋根いっぱいに広げても全電力使用量をまかなえない可能性もあります。

 これから、注目されるのは、家庭用の大型蓄電池です。発生した電力を使わない時は、蓄電池の充電に 充てればいいのですから。この家庭用蓄電池も技術開発が進んでいますから、より大容量化、小型化が進んでいくでしょう。

 私は団地住まいなので、残念ながら個人での導入は現時点では難しいですが、マンションや団地でも1棟まるごとコージェネ導入などもこれからは進んでいくのではないでしょうか?

 今回の大震災をきっかけに、この夏には供給が追い付かないでしょうが、家庭の消費電力は自家発電が主流になっていくのではないでしょうか。またそうしていかなくてはいけません。

 あと、私の専門でいえばバイオマスエネルギーです。家庭からの生ごみを収集してメタン発酵を通じて発電するシステムも今後研究がすすんでいくことでしょう。

 
 
 
 
 

2011年03月20日

被災地支援(茨城県高萩市)に行ってきました②

②現地入り編
 17日朝5時30分、板橋区のスーパーよしやさんの物流センターでくわけんと加藤さんが合流。スーパーで、支援の食料を積み込み現地へ出発。タンクローリーとドラムカンを乗せた20トントラックは、別ルートで現地へ。ちなみに20トントラックは、三和石産の中田泰司社長自らの運転で、現地まで向かいました。千代田PAで合流し、現地に。

 水戸からは緊急車両のみの通行となるため、通行証を検問で提示。道路は、既に応急修理がなされていた。途中、片側一車線の部分があったり、おおきな段差があったりしたが、東京からほぼ3時間で高萩市に到着。まずは高萩市役所に向かい、ここで、ドラムカン5本を降ろし1000リットルを給油。また、1000リットルの給水所に利用するポリタンク2個も降ろした。ここで、ある職員の方から「もうポリタンクはいらない」とのことでしたが、よくよく聞いてみると「午後には来るはずだが、現在はまだ届いていない」とのこと。「本当に届くかどうかわからない」とのことでしたので、当初の予定通り、置いていくことにしました。
市役所の敷地の一角には、前日「日本を創新する会」によって運び込まれた食料などが堆く積まれていました。
 
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前日、運び込まれた救援物資

 よしやさんからご支援いただいた、食料とサランラップは市民体育館へ運搬。軽油と残りのドラムカン15本は、消防署へ運搬。

 市民体育館では、自衛隊が給水活動を行っていました。
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 16日時点では、「軽油を保管する方法がないので、ドラムカンも持参して欲しい」という事でしたが、消防署には1500リットル入タンクがあることが判明。また、実際に消防署は軽油がほとんどなく、消防車が活動できない状態でした。救急車はガソリン対応で、ガソリンもほとんどないという状態でした。

 最後に、高萩市役所に合流し、草間市長から被害状況の説明を受けました。昭和35年に建設された高萩市役所は震災による被害のため立ち入り禁止になっていました。

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 草間市長から説明を受けるくわけん(一番右)

 念のためヘルメットをかぶって市長室などを草間市長に案内していただきました。市役所に隣接する施設も、ほとんど使えないということで、市役所機能を比較的最近できた総合福祉センターへ移さざるを得ないだろうということでした。「耐震補強はしていなかったのか?」と聞いたところ「来年度予算で耐震診断を行う予定でした」との答えでした。
 
 役所の中枢機能がほとんど壊滅してしまったことに大きな衝撃を受けました。

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市役所別館も甚大な被害

 帰りは、行きと違い、いわきナンバーの乗用車を数多く見かけました。多分福島の緊急避難地域から待避された方々のようで、料金所で、私達の車両同様、料金徴収を免除されていました。

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常磐道を走る一般車

2011年03月19日

被災地支援(茨城県高萩市)に行ってきました①

① 準備編

 3月16日朝、くわけんの松下政経塾の同期生の加藤政徳さん(相模興業社長)から「タンクローリーに入った4000リットルの軽油があるが被災地支援に活用できないか」との話をいただき、早速、くわけんの松下政経塾の後輩の茨城県高萩市の草間市長に連絡をしました。
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草間高萩市長

草間市長からは軽油を支援いただきたいとの確認ができ、高萩市に支援することとしました。また、軽油以外に軽油を保存するための空のドラムカンと、市内に分散する給水所用の1000リットルのポリタンクもあれば大変助かるとのことでした。

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軽油を持参したドラムカンに給油する加藤さん

 以上の3つの要望に応えるべく、加藤さんがドラムカンとポリタンクの調達準備に入りました。これらに加えて、加藤さんの先輩が社長をなさっているスーパー「よしや」さんから、コメ、じゃがいも、タマネギ、味噌、醤油など1万食の食材の提供を無償でいただけることになりました。

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スーパー「よしや」さんからご寄付いただいた食料品

水戸以北の一般車両通行禁止区域を北上するためには、緊急車両通行証が必要になります。緊急通行証を得るためには、高萩市からの支援要請状(市長公印入り)が必要となるため、要請品目を記入した要請状を作成してもらい、直接加藤さんの会社に送っていただきま
この要請状を持って、加藤さんは加藤さんの会社のある海老名警察署に届け出、無事通行証がもらえました。

 警察では、要請状と車検証だけではなく、実際に現地入りする実車の確認も求められたため、4000リットルのタンクローリー、ドラムカンと大型ポリタンクを運ぶ20トントラック、食料を運ぶ4トントラックの3台が警察署に向かいました。ドラムカンは、加藤さんの会社にありましたが、ドラムカンを運ぶトラックが必要となったため、加藤さんの会社の取引先の藤沢市の三和石産グループさんにトラックの派遣協力を加藤さんがお願いし、ご快諾いただき、4トンと20トントラックが準備できました。

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タンクローリーと4トントラック


また、加藤さんは別途草間市長より、サランラップの要望があったため、サランラップを購入しました。サランラップは、被災地では、食器を洗う水が十分手に入らないため、食器の上にかぶせて、食後に廃棄するということで、食器を洗わなくて済むようにするために利用するとのことでした。